内容説明
夥しい日常の言葉と石に封印された言葉。学術という枠組みの外側で、陽を懸けて二つの言葉は出会い、そこに風景が生まれる。アルメニア共和国に遺る、中世のキリスト教建築に内包された、千年の時を越えて静まり返る信仰の空間。
目次
1 アルメニアという生き方
2 アルメニアの教会建築
3 崩壊と発生
4 遺構の場所
5 アルメニアの石
6 アルメニアの小教会
7 神は細部に宿る
8 アルメニア建築の修復事情
9 カラバフ
10 トルコ国境
著者等紹介
篠野志郎[ササノシロウ]
1949年山口県生。1972年東京工業大学卒。現東京工業大学大学院総合理工学研究科人間環境システム専攻教授。専門:建築史。1998~2000年、第1次アルメニア共和国キリスト教建築遺構調査、2002~2004年、第2次アルメニア共和国キリスト教建築遺構調査。2006年より東トルコの中世建築遺構調査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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