内容説明
片田舎に突然現れた豪華な迎えの馬車…。弱冠24歳で神聖同盟連合艦隊の総司令官としてレパント海戦に勝利した“英雄”フアン。31歳で夭折した数奇な生涯。
目次
第1章 金髪のヘロニモ少年
第2章 僕は誰なの?
第3章 新たな出発「フアン・デ・アウストリア」
第4章 マルタ島へ
第5章 若き海軍指揮官
第6章 レパント海戦
第7章 混乱の日々
著者等紹介
西川和子[ニシカワカズコ]
早稲田大学理工学部応用化学科卒。現在、特許庁審判長。神奈川県逗子市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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若黎
8
ようやく読了。河惣益巳『サラディナーサ』のドン・ファン・デ・アウストリアが好きで買った本なのだが、なかなか読み切れず、何年も積読していた。 かのレパントの海戦部分は、ヴェネツィア側の兵力が弱いからスペイン兵士を乗せたように書いてあるが、別の本では海戦のプロたるヴェネツィア海軍は、余所者のスペイン兵士が指揮命令系統を乱すので邪魔だから迷惑だったと書いてあったような気がしたが。。。 そして、結局は、ドン・ファンもフェリペ二世もキハーダ夫人も、河惣さんの描いた人物に脳内変換されてしまった。 2022/07/17
わっぱっぱ
7
小説だと思ったら、伝記だったのがちょっと残念。 しかし丁寧な文章でとてもわかりやすく、最後にはしみじみとした余韻も。 各章の間に、著者の取材記が挿入されていて、当時の様子を偲ばせる趣向もうまい。フェリペ二世版もあるようなので読んでみようかな。2016/03/07
ちいくま
3
文章が易しくて優しくてとても好きです。専門家が研究の一環として書いた、のではなく、彼が好きで調べながら楽しみながら書いてるって感じが伝わってきます。フェリペとフアンって、なんだか頼朝と義経みたいだね?と思いながら読了。2015/01/03
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