出版社内容情報
最高裁判決(1957年3月、有罪確定)から50年――D.H.ロレンスの『チャタレー夫人の恋人』は日本では有罪のままである!? 無罪判決の英米の「わいせつ文書」裁判と比較し、論争の内容に新たな歴史の光をあてる。
内容説明
有罪確定から50年―米英の無罪判決との差はなぜ生じたのか!チャタレー裁判を中心に、日米英のわいせつ文書裁判をヒックリン判定基準の角度から改めて検証する。
目次
第1章 わいせつ文書とヒックリン判定基準
第2章 日本におけるチャタレー裁判
第3章 イギリスにおけるわいせつ文書取締りと裁判
第4章 アメリカにおけるわいせつ文書取締りとチャタレー裁判
第5章 イギリスにおけるチャタレー裁判
第6章 日米英裁判の比較と日本におけるわいせつ性判定基準の変化
著者等紹介
倉持三郎[クラモチサブロウ]
1932年生まれ。東京教育大学文学部英文学科卒業。同大学大学院修士課程修了。同大学院博士課程中退。ロンドン大学バークベック・コレッジ大学院留学。筑波大学博士(文学)。職歴:香川大学助手、専修大学講師、共立女子大学助教授、東京学芸大学教授、東京家政大学教授を経て、東京学芸大学名誉教授。日本D.H.ロレンス協会会長(1994‐96)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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