「アメージング・グレース」物語―ゴスペルに秘められた元奴隷商人の自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779112119
  • NDC分類 198.42
  • Cコード C0023

出版社内容情報

名曲に秘められた壮絶なドラマ!移民の苦難の歴史を物語る歌としてアメリカでは「第二の国歌」とも言われるゴスペル・ソング…歌手本田美奈子.が熱唱したことでよく耳にするようになった名曲!その知られざる秘話。  

内容説明

イギリスで生まれたが、移民の苦難の歴史を物語る歌としてアメリカでは「第二の国歌」とも言われるゴスペル・ソング…テレビドラマ「白い巨塔」のテーマソングや、亡くなった歌手本田美奈子.が熱唱したことでよく耳にするようになった名曲!その知られざる秘話。

目次

第1部 名曲「アメージング・グレース」秘話(貧しき人々のために;うつ病の友人クーパーと ほか)
第2部 『物語』(私が自伝を書く理由;回顧 ほか)
第3部 『その後のジョン・ニュートン』(仕事の内容;神の特別な御意志 ほか)
第4部 『奴隷貿易についての考察』(自らの罪を恥じて告白;私が奴隷商人であった頃 ほか)
付録

著者等紹介

ニュートン,ジョン[ニュートン,ジョン][Newton,John]
1725年7月24日ロンドンに生まれる。1755年奴隷貿易の仕事をやめ、リヴァプールの税関職員になる。1755年ロンドンでジョージ・ウィトフィールドに会い、牧師になるための勉強を始める。1764年英国国教会のオウルニィの教区牧師に任命。1764年『物語』を発表。1769年讃美歌を書き始める。1807年死去

中澤幸夫[ナカザワユキオ]
1944年東京生まれ。一橋大学・経済学部卒業。毎日新聞社を経て、現在は翻訳家・著述家・予備校講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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oldman獺祭魚翁

36
「アメージング・グレース」 この歌の伴奏にはやはり哀愁を帯びたグレート・ハイランド・バッグパイプが良く似合う。この讃美歌の詩を作ったジョン・ニュートンの自伝。父の影響で、船乗りになったニュートンは、やがて奴隷貿易に手を染める。しかし命の危険を感じるほどの嵐で遭難しかかった彼は、信仰に目覚め船乗りを辞め、牧師となりやがて英国での奴隷貿易の廃止に力を注ぐ。なにしろ目覚めちゃった人の自伝なので、相当抹香臭いのが欠点。はっきり言って僕は苦手です。2019/04/26

キムチ

20
英制作映画の「アメージング・グレイス」を見て、何気にホガース絵画を思い出した。図書館でこれを目にし、細部を知りたく読んでみる。偶然にもその映画製作の事に触れており、そのための増補のようだ。奴隷廃止法案成立200年を記念しての制作だったようで、日本でも10数年前にこの歌がヒットし、ブームとなったのを覚えている。奴隷商人として魂を売るような生業に身を沈めていたが、病に、事故にに遭いつつも命を長らえた晩年、奴隷貿易の廃止に身を投じたJ・ニュートン。彼の一生に光を当てつつ、支えた人々の事どもを記している。2014/04/08

hirokazu

4
私の一番好きな讃美歌「アメージング・グレイス」。作詞者のジョン・ニュートン,幼少時にクリスチャン教育を受け育ったが,奔放の末,奴隷貿易に手を染め,しかし悔い改めて牧師になる者の自伝。私自身幼少よりキリスト教教育のもとで育ち,しかし背を向け,でもまた導かれている。ニュートンとは比べられないが,けれど,罪を犯した存在という一点では同じ。コメント欄に,同曲の私訳を載せ,感想の代わりとします。『神を畏れる人はすべてここに来て、聞け。神が私に成し遂げてくださったことを語ろう。』(詩篇66:16,聖書協会共同訳)2025/06/04

ELW

2
翻訳者の経歴と出版物に驚愕。僕もかつて院生の先輩に教わったが、factoryをこの種の文脈で工場と翻訳するのはいただけない。India Officeをインド事務所と訳するぐらいいただけない。宗教色の強いところは面白くはなかったが、元奴隷貿易船の船長が回心して国教会の牧師になるというのはいい伝記だとは思う。『ドリトル先生の郵便局』を読んでおいてよかった。2018/08/19

Takashi Arai

1
これはいい本だった。1700年代の終わりの時代。イギリスで奴隷船の船長をしていたジョン・ニュートンという人の物語。30歳になってからキリスト教会の牧師となり、その後奴隷解放のために尽力した人。聖書の思想を土台としてすべての人は人間として自由であるという思想を詳しく語っている。歴史的にはこの時代のキリスト教会の働きが土台となって、今日の社会福祉というものがある。現代も世界中が大きな不安の中にあり、そのような社会では人間が人間として生きる土台が、非常に危険になっている。そいう時代にこそ読むべき価値がある。 2013/04/20

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