木を植えた男

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木を植えた男

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  • サイズ B6判/ページ数 121p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779111822
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

木の重要性をいち早く小説で表現したジオノ。報酬を求めず黙々と木を植え続けた主人公の高邁なる精神に瞠目。都市文明が行き詰った今、ジオノ文学の意義は大きい。最新訳。訳者による詳細な解説と写真多数付き。

内容説明

プレイヤッド叢書「ジャン・ジオノ小説作品全集」第5巻に収録されている『木を植えた男』の翻訳。木の重要性をいち早く小説で表現したジオノ文学の最新訳。

目次

ジャン・ジオノ『木を植えた男』
解説
原書について
『木を植えた男』の背景
ジオノの執筆態度
『木を植えた男』を読む
『木を植えた男』の意義

著者等紹介

ジオノ,ジャン[ジオノ,ジャン][Giono,Jean]
1895年、南仏オート=プロヴァンスのマノスクに生まれる。父は靴職人、母は洗濯業を営む。1911年、地元の銀行で働きはじめる。1915年から19年まで第一次世界大戦に一兵卒として従軍。28年に発表した『丘』で文壇デビューを果たす。29年、作家活動に専念する。第二次大戦後は作風がかなり変わり、詐欺師や逃亡者のような社会の周辺で生きる人物たちを主人公とする物語群を「年代記」として発表する。かたわら、アンジェロを主人公とする「軽騎兵シリーズ」を世に問う。1970年死去

山本省[ヤマモトサトル]
1946年兵庫県生まれ。1969年京都大学文学部卒業、1977年京都大学大学院博士課程中退。フランス文学専攻。信州大学農学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

№9

28
あまりに短く、単純でひねりのないストーリーがかえって、これは本当にあった話?と思わせ、本当にあった話なら「凄い」と読み終える。が、長々とした解説の中でその本当のところが明らかにされ、そこで味合わされる「失望」はけして自分だけでなく、世界の読者の多くが感じていることなのだと知らされる。が、そんな軽い失望の読後感の中でも、引いてゆくことのない不思議な余韻に気づかされる。マザー・テレサの「気にすることなく続けなさい」という言葉を思い出す。ある小さな不断の行為が「世界を変える」という寓話、それを信じたいから、だ。2013/06/08

田中寛一

11
すごい男の人がいるもんだと思った。どんぐりのいいものだけを選んで、10万個もの実をひと粒ずつ植えていく。フランス南東部、アルプスの迫る標高千メートルを超える高地で荒地に黙々と植えていく。2割くらいしか木に育たないというのに。第一次から第二次世界大戦の間ずっと。次第に森となり、みずみずしくなっていく。すごい。解説を読んで、ああ!やはり小説なんだ、創作なんだとわかる。短い小説だが事実のように描かれていた。自分もどんぐりを拾ってきて植えてみたくなるようだ。まさに作者の狙いにはまった!2013/09/12

きゅー

7
感じるものなく読み終えてしまった。同名の短編映画や、フレデリック・バック挿絵の絵本バージョンを読んでみるとまた印象は違ってくるのかも知れない。しかしジャン・ジオノも書いているように「木を植えることを好きになる人が増えればいい」という目的のための、教訓めいた内容にどう目をつぶれば良いのか分らない。他人の目にどう写ろうとも自分の信念を貫き通すこと、謙虚であること、継続すること、改善すること、何か始めるのに年齢は関係ないこと。思いつくだけでも、あの短いストーリーのなかにこれだけのものが詰められており食傷した。2012/03/29

Hiroyuki Nakajima

1
フィクションではありますが、とても感動的な本で、作者の狙い通りに僕も木を植えたくなりました。自然の森林以外は違和感を感じる方以外の方は読むと感動体験出来ると思います。2012/04/13

kinoko-no

0
フレデリック・バックの絵本でちらりと見ていただけだったので、実際に読んでみようと手に取りました。楢の大木が羊飼いの老人へと変化する場面など、ジャン・ジオノの自然に対する姿勢はスルッとこちらの気持に入ってきます。きっとそれは種や実を土に埋める喜びが私にもあるからなのでしょう。山本省氏の作家や作品についての解説も大変参考になりました。2011/07/30

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