出版社内容情報
ワルシャワからナチスの迫害を逃れてニューヨークへ移住し、イディッシュ語(ユダヤ民衆の言語)でポーランドに住むユダヤ社会のみを描き続けた異色のノーベル賞作家シンガー。「ニューヨーカー」の古参編集長、レイチェル・マケンジーによって編まれた傑作短編集の本邦初訳!
収録作品
★カフカの友 冬の夜の客 鍵 ベーベル博士 ストーブを囲んで聞いた話 カフェテリア 教師 鳩 煙突掃除夫 謎 アルテレ 冗談 めかし屋 シュロイメレ 植民地 涜神者 賭け 息子 宿命 神秘的な力 そこに何かがいる
★「この本の短編の一編一編の末尾に名前が記されているが、この翻訳者はわたしの最初の読者であるばかりでなく、最初の建設的な批評家でもある。…わたしの小説や短編の外国語版が英語から翻訳されているのも事実である。」(「著者の覚書」より) 著者紹介 アイザック・B・シンガー(Singer
Isaac Bashevis 1904―1991) ポーランドのワルシャワ生まれ。ナチスを逃れて35年アメリカに移住し、ニューヨークに定住する。43年に帰化。ニューヨークでイディッシュ語新聞』を編集。作品はすべてユダヤの民衆の言語イディッシュ語で書かれ、翻訳者と共同英訳を行う。主な作品には『やぎと少年』(岩波文庫)、『カフカの友』(70年、本書)『ショーシャ』(吉夏社)などがある。全米図書賞を1970年に児童文学部門で、74年には小説部門で受賞。78年ノーベル文学賞を受賞。
内容説明
ポーランドからニューヨークへ移住し、ユダヤ人の文化伝統に深く根を下ろし普遍的な人間条件を生命感あふれる筆法で表現した、ノーベル文学賞作家の短編集。
著者等紹介
シンガー,アイザック・B.[シンガー,アイザックB.][Singer,Isaac Bashevis]
1904年、ポーランド生まれ。20年、ラビの父の影響でワルシャワ・ラビ養成神学校で教育を受ける。25年、文芸コンクールで一等を獲得、イディッシュ語作家としての経歴が始まる。35年、アメリカへ移住、ニューヨークに定住し、43年帰化。45年、イディッシュ語新聞に大長編『ムシュカット家』の連載を始める。以後、長編、短編、童話、自伝的回想録などを発表し続ける。短編「ばかものギンペル」がソール・ベローによって英訳された頃から名声が高まり、1978年にはノーベル文学賞を受賞。1991年没
村川武彦[ムラカワタケヒコ]
1929年、山形県生まれ。東北大学経済学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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