出版社内容情報
19世紀半ば~20世紀初頭の女性作家の作品に鮮やかに生きる「女詐欺師」たち。他者をだますことで主体的に生きる「女詐欺師」の姿に、女性作家の苦闘の軌跡を見る。
内容説明
「家庭小説」のヒロインから「新しい女」まで、伝統的コンフィデンス・マンとの対比で浮かびあがる、コンフィデンス・ウーマンの肖像。経済的自立を果そうと苦闘した女性作家のジャーナリズムとの関係とメディア空間に生きたヒロインたちのだましの戦略と主体を分析。
目次
序章 元祖アメリカン・コンフィデンス・マン
第1章 女詐欺師の登場する風景―サウスワース『見えざる手』
第2章 奴隷制に打ち勝ち屋根裏の女詐欺師―ストー『アンクル・トムの小屋』
第3章 女の職業としての詐欺師―オルコット「仮面の陰で」「V・V」
第4章 「新しい女」の模範を示す詐欺師―ギルマン『ベニグナ・マキャヴェリ』
第5章 ヨーロッパを征服するアメリカン・コンフィデンス・ウーマン―ウォートン『国の慣習』
著者等紹介
山口ヨシ子[ヤマグチヨシコ]
津田塾大学大学院博士後期課程満期退学。神奈川大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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