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歴史のなかの政教分離―英米におけるその起源と展開

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  • サイズ A5判/ページ数 326p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779111518
  • NDC分類 316.2
  • Cコード C0022

出版社内容情報

二つの顔がある政教分離(政治権力と宗教権力との融合の回避と「信教の自由」の保障)の変遷を、17世紀から、現代の政教関係まで、歴史的文脈において学際的に分析する。

執筆者紹介

大西直樹(国際基督教大学教養学部教授)
岩井 淳(静岡大学人文学部教授)
森本あんり(国際基督教大学人文科学科教授)
小倉いずみ(大東文化大学法学部教授)
山岡龍一(放送大学助教授)
齋藤 眞(東京大学名誉教授、国際基督教大学元教授)
原 千砂子(桐蔭横浜大学法学部助教授)
小檜山ルイ(東京女子大学現代文化学部地域文化学科教授)
佐々木弘通(成城大学法学部助教授)
増井志津代(上智大学文学部英文学科教授)
安部圭介(成蹊大学法学部助教授)
千葉眞(国際基督教大学教養学部教授)

内容説明

政教分離の第一の顔は、国家と教会(宗教団体)との制度的結託、政治権力と宗教権力との制度上の融合を回避し、両者の領域および権限における分離を要求し、相互に各領域の固有の自立性の根拠を承認すること。こうした独立した関係にあることが、双方にとって有益であり、社会全体にとっても好ましいという考え方である。第二の顔は、内面的かつ実質的価値で、教会(宗教団体)および市民社会の側からいえば「信教の自由」、「寛容」、「良心の自由」の保障を意味することにほかならない。本書は、この二つの顔の変遷を、十七世紀イングランドのピューリタン革命を起点にしつつ、アメリカ植民地時代の統治と教会、建国期とその後の教会と国家ないし宗教と政治、さらには現代アメリカにおける政教関係にいたるまで、歴史的文脈において分析する。

目次

歴史のなかの政教分離
ピューリタン革命と政教分離
ロジャー・ウィリアムズに見る政教分離論の相剋
オランダのトマス・フッカーと政教分離の生成過程
一八世紀初頭の王領植民地マサチューセッツにおける教会・国家関係
ジョン・ロックの寛容論―政教分離の原理と思慮の政治
政治構造と政教分離―イギリス「複合」帝国とアメリカ諸植民地
初期アメリカにおける政教分離と信教の自由
民主主義社会における宗教の役割―トクヴィルの宗教論
女性と政教分権―逆説の政治文化
ファンダメンタリズムと政教分離
政教分離・信教の自由・連邦制―ロック対デイヴィの位相
アメリカにおける政治と宗教の現在―新帝国主義とキリスト教原理主義

著者等紹介

大西直樹[オオニシナオキ]
1981年国際基督教大学比較文化研究科博士後期課程満期退学、博士(学術)。国際基督教大学教養学部教授(アメリカ文学、アメリカ学専攻)

千葉眞[チバシン]
1983年プリンストン神学大学院、Ph.D.、国際基督教大学教養学部教授(政治思想専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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