出版社内容情報
近現代イギリスのデザイン文化史を考察し、イギリスの表象となった「ウィリアム・モリス」を軸に、「よき趣味」へたどり着くまでの《デザインの闘争史》を明らかにする。
内容説明
「ウィリアム・モリス」と「モダニズム」を軸に、「よき趣味」をめぐる「デザインの闘争史」を明らかにする。デザインと産業、国家権力の関係…「グッド・デザイン」はどのように決められるのか?「悪趣味」に悩むイギリス。近現代イギリスのデザイン・表象文化史。
目次
第1部 デザイン・コンプレックスの国イギリス(「悪趣味」なイギリス―装飾美術博物館の「戦慄の間」;「美術製品」の周縁―マンチェスターの芸術文化振興とデザイン学校 ほか)
第2部 アーツ・アンド・クラフツとモダニズムのはざまで(ギルドと機械と手工芸―C.R.アシュビーの産業社会への挑戦;「アーツ・アンド・クラフツ」から「デザイン・アンド・インダストリーズ」へ―デザイン・アンド・インダストリーズ協会(DIA)とモダン・デザインの理論と実践 ほか)
第3部 国家とデザイン(「趣味の浄化装置」からの脱却―英国産業美術協会(BIIA)とデザイン政策
モダニズムの演出技法―ライマン産業・商業美術学校と展示デザイン ほか)
第4部 ウィリアム・モリスの遺産(モリス以降のモリス商会;レッド・ハウスの一世紀半)
著者等紹介
菅靖子[スガヤスコ]
福岡県出身。東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科修士課程修了、博士課程単位取得満期退学。ロイヤル・コレッジ・オヴ・アート博士課程修了(Ph.D)。埼玉大学教養学部講師、助教授を経て、津田塾大学助教授。ロイヤル・ソサイエティ・オヴ・アーツのフェロー(FRSA)。専攻は近現代イギリス史、デザイン史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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