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心をケアするbooks
最深のアート/心の居場所―実録・窮鳥はいかにして自己救済したのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779111167
  • NDC分類 704
  • Cコード C0370

出版社内容情報

美術史家の大学教授が直面した父の死、介護に疲弊した妻の死、そして母の死。次々と生じる問題。出来事の冷静な省察とアート作品との対峙を交互に展開したドキュメント。

内容説明

父の異様な突然死、不幸な兄妹の確執、義母の介護に努めた妻の凄惨な闘病と臨終…つづいて老母の寂しい他界。失意のなかで自己を支えたものとは?日常への冷静な省察とアート作品との対峙を交互に展開し、自己救済の過程を綴る。

目次

足元を照らす絵の効果―ピーター・ブリューゲル
父親の異様な突然死―一九九六年四月
色光輝く不変の現在―オノサト・トシノブの戦後
介護を拒む母親の狂態―出口のない闇
移ろう気象に身を委ねて―クロード・モネ
妹との醜い相続権争い―人間不信
直視がもたらすカタルシス―ルイーズ・ブルジョワ
二十一世紀の憂鬱―“内なる他者”の目の欠如
見られ見返す画中の顔―「モナ・リザ」は多視点絵画
妻への余命宣告―二〇〇一年十二月
無に徹する豊かさ―ゼロイスト斎藤義重
年明けの死と葬儀―二〇〇三年一月
衝突の精神的エナジー―葛飾北斎/晩年に肉筆画
遺品と向き合う日々―記憶の重荷
さわやかな混乱の設計者―ソル・ルウィット
老いた母の笑顔―病院の車椅子で
謎としての自己を見つめる―レンブラントの自画像

著者等紹介

中村英樹[ナカムラヒデキ]
1940年名古屋生まれ。名古屋大学文学部哲学科(美学美術史)卒業。1965、69年、美術出版社主催芸術評論募集に入選。以後、新聞・雑誌・展覧会企画などによる評論活動を展開。1986、91年インド・トリエンナーレのコミッショナー、1986年バングラデシュ・アジア美術ビエンナーレのコミッショナー。1992年「東南アジアのニューアート―美術前線北上中」展(国際交流基金)企画参加。1993年バングラデシュ・アジア美術ビエンナーレ国際審査員。国際美術評論家連盟会員。名古屋造形芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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