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内容説明
奥田英朗著『家日和』、加納朋子著『てるてるあした』、近藤弘著『日本人の味覚』など、計70冊の中から「食」にまつわる箇所を取り上げ、栄養士の視点から見た書籍の読みどころを紹介。たとえば、小泉武夫著の『不味い!』における「チキショー、この味は許せん!」のくだりでは、なぜ不味いのかを分析し、そこを改善すればおいしくなると示唆するなど、独自の切り口が新鮮でためになる。
目次
第1章 栄養士の基礎を作り血や肉になる本(安斎育郎『増補改訂版家族で語る食卓の放射能汚染』;磯部晶策『食品を見わける』;宇佐美寛『新版論理的思考』 ほか)
第2章 視野を広げ教養を深める本(朝倉めぐみ『何を食べても大丈夫!透析しながら食道楽』;上原善広『被差別の食卓』;江原恵『家庭料理をおいしくしたい』 ほか)
第3章 心に染み入り元気が出る本(有吉佐和子『青い壷』;石田千『月と菓子パン』;井上ひさし『四捨五入殺人事件』 ほか)
著者等紹介
河合知子[カワイトモコ]
岡山県生まれ。京都府立大学生活科学部卒業後、北海道職員、短期大学教員を経て、2006年より生活問題を考えるオフィスKS企画を立ち上げる。博士(農学)、管理栄養士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
33
食に関連するエッセイ、小説、専門書を各2〜4ページで紹介したブックガイド。栄養学に造詣の深い著者は、調理し易さや美味しさを含めて「科学的」かどうかを評価する。その姿勢が新鮮で共感した。食は馴染むもので、正邪では語れない。故に「食の伝統」を正すか活かすかは、未だに栄養学の難題である様だ。「◯◯が効く」問題も厄介だ。食に限らず信じたがっている人は騙され易い。依存的である事を素直だと捉える風土が、虚実を明らかにする障害となる。食を考察したい人には、面白く役立つ一冊。2018/03/03
タルシル📖ヨムノスキー
25
農学博士で管理栄養士の著者が、栄養士と食に興味関心のある人に送る「食」にまつわる本のブックガイド。「栄養士の基礎を作り血や肉になる本」、「視野を広げ教養を深める本」、「心に染み入り元気が出る本」の3章構成で、小説やエッセイから、研究書、歴史書、自伝など実に様々なジャンルの興味深い本がたくさん掲載されていて読みたい本がまたドッと増えました。特に興味をそそられたのは幸田文さんの〝台所のおと〟、篠田節子さんの〝ブラックボックス〟そして城山三郎さんの〝外食王の飢え〟。刊行から10年が経過した今の増補改訂版を熱望。2024/02/03
kumonosuke
6
本のつまみ食いといった感じながら、大変に参考になるガイドブック。紹介されている本を読もう。2014/06/22
くさてる
6
栄養士向けのブックガイド。けれど専門外の人間にも面白く読める幅の広さとバランスのとれた視点で、著者の栄養士という職に対する矜持を感じるラインナップです。いわゆるニセ科学に対しても冷静な視点を持たれているのが、個人的には頼もしい限り。そもそも食にまったく無関係な人間は存在しないわけなので、ここに紹介された本のなかにも、どこか自分に関わりのあるものを見つけるのは難しいことではないはず。面白いブックガイドでした。2013/11/12
mayabooks
3
[購入] 栄養士さん向けのブックガイドでした。いろいろな本が栄養士の視点で紹介されていておもしろかったです。2014/01/23
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