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内容説明
戦前の音楽といえばバッハ、ベートーヴェン、ブラームスの三大B。しかし、すべては敗戦で一転する。誇りと希望を失った日本人の心に、平和な優しいモーツァルトの旋律は深く響いた。やがて、彼は日本で最も愛される作曲家になった。本書では、西洋音楽とモーツァルトの作品が日本でどのように広がり、受け容れられていったかの過程を、明治、大正、昭和の歴史とともに辿る。
目次
第1章 幕末から明治時代(開国と西洋音楽の流入;唱歌教育のはじまり ほか)
第2章 大正デモクラシーと太平洋戦争(娯楽としての庶民への広まり;時代の波に翻弄される西洋音楽 ほか)
第3章 戦後の復興と高度経済成長(モーツァルト愛好の始まり;復興を遂げた日本の音楽界 ほか)
第4章 モーツァルト・ブームの到来(赤いマントを脱いだモーツァルト;モーツァルト没後二〇〇年祈年祭 ほか)
第5章 日本人の美学とモーツァルト(心に沁みる救済の音楽;耳に心地よく響く旋律 ほか)
著者等紹介
匠薫[タクミカオル]
2001年、オーストリア国立ウィーン大学哲学部音楽学学科修士課程卒業。現在、勤務の傍ら同大学博士課程在籍中。シューベルト・ソサイエティ会員。1997年より同会報誌に定期的に寄稿を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。