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内容説明
私たちが生きるために決して目をそらしてはならないのが死である。人生の終局においては、野生動物と同じように、人間も死を受容し死に場所を見つけようとする。死に向き合い、病院や施設ではなく、自分が生きてきた自分の家で穏やかに死の到来を待つこと。さらに、見送る家族も周りの者も満足することこそ、誰もが望む幸福な死のかたちであると説く一書。
目次
亡くなった患者さんたち
家で死ねない理由
在宅医療・在宅看取りにこだわる
村の医療と都市の医療
福祉施設の悲劇
在宅医療を選択した人々
地域の看取りとボランティア活動
満足死
安楽死
安楽死を実行した医師の告白
終末期における希望・意思
死者と葬儀
死についてのまとめ
患者さんの生還を喜ぶ
著者等紹介
網野皓之[アミノヒロユキ]
1947年北海道美唄市生まれ。1972年札幌医科大学を卒業。病院勤務を経て、1984年長野県下伊那郡泰阜村診療所に勤務、在宅医療を推進し看護を重視した医療を展開する。1996年豊島区にて在宅医療活動を再開。電気ポットによる安否確認などのボランティア活動や、本町訪問看護ステーション、赤塚クラブを開設するなど現在も精力的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shouchann
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人間の死について考えさせられる本であった。在宅死だけでなく、満足死や尊厳死についても考えさせられた。2016/08/23
ja^2
0
独居の在宅死は困難か・・・。皆いずれ一人になるのに2010/11/10
Cota
0
概ね賛同できる。が、どうにも言葉がきつい。特養や老健を老人収容所だとか言いきってしまったり、本気で怒る関係者も多いのではないか? また筆者が「病院の医師であった頃」の話は、さすがに古いのではないかと思われる箇所も少なくない。しかし、それはともかく「死」について考えるには良書と言える。2013/12/24
にゃん助
0
(-.-)2013/05/10
coldsurgeon
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「医療は不老長寿の夢を人々に与える、頼りがいのある現代宗教といってよいかもしれない。」さりげなく、かつ、重い言葉である。医療に携わる者として、しっかりと、死について考えなくてはいけない。そして、すべて生きる人も、自分の死を意識して考えてもらいたい。2011/10/11