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内容説明
太平洋戦争末期、日本軍は敵国に向けて短波ラジオ放送を行っていた。いわゆる謀略放送である。中でも「ポストマン・コール」は、米兵捕虜の生の声を米国に向けて発信する前代未聞の番組であった。だがこの放送は、短波ラジオの所持が禁止されていた日本国内では、ほとんど知られていなかった。本書では、放送に従事させられていた捕虜の取材と証言から、知られざる実態に迫る。
目次
第1章 謀略放送に従事させられた捕虜(ポストマン・コールを追う取材の開始;元日本軍捕虜ダーウィン・ドッズ氏 ほか)
第2章 謀略放送とはなんだったのか(日本軍とマスコミ;戦争プロパガンダ十の原則 ほか)
第3章 ポストマン・コールを追う(謀略放送ポストマン・コールとは;残っていた台本 ほか)
第4章 電波に乗ったポストマン・コール(難航する当事者捜し;二人目の捕虜の取材 ほか)
第5章 ポストマン・コールのその後(ドッズ夫妻の来日;軍医「シンドーさん」との再会 ほか)
著者等紹介
田中貴久雄[タナカキクオ]
1945年、石川県鳳至郡に生まれる。詫間電波高校卒業。1963年、NHKに入社。中継や取材、番組制作等に携わり、2001年退社。制作に携わった主な番組に、NHK特集「絵葉書にない上高地」(厳冬期の上高地を越冬取材・1984年)、NHK特集「南氷洋の黄昏」(最後の南氷洋商業捕鯨を取材・1985年)、ワールドネットワーク「世界は今『ポストマン・コール』」(1987年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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