内容説明
何不自由なく育てられた一人の娘には、想像もつかない未来が待っていた。姉は「幸子、ミカドを頼む」と父・義明よりキャバレーを託され、妹・和子は治る見込みのない難病に苦しんでいた。父の死後二人の置かれた状況は、悪化の一途をたどることになった。その中でも二人は愛する人とめぐりあい恋をするが、幸せは長くは続かない。ついに最大の危機がバブル期にやってきた。父の遺産をめぐる一連の騒動は、地獄そのものだった。泡沫のように昭和史の闇の中に消えたキャバレーミカドと、波乱に満ちた経営者一家のその後を描いたノンフィクション。
目次
第1章 神戸での少女時代(美しい母との想い出;やんちゃでお転婆だった幼少期 ほか)
第2章 父の東京進出に伴って(趣味でも日本一主義!父のユニークな性格;東洋一のキャバレー王への足掛がり、「ミカド」の買収 ほか)
第3章 社長就任(社長就任パーティ前後;新体制のもとで芸能改革を起こす ほか)
第4章 新ビル「プラザミカド」(いよいよ「プラザミカド」竣工!テナント探しに奔走の日々;一生忘れることがない、オープニング・パーティー ほか)
第5章 ニューヨークでの新生活(妹の事故;智子の結婚 ほか)
著者等紹介
小浪幸子[コナミサチコ]
1946年10月12日、神戸市に生まれる。小学校から短期大学まで、神戸海星女子学院で教育を受ける。短期大学卒業後、上京。1978年から、赤坂にある「ミカド」のショー制作に携わり、1981年に父の事業を引き継ぐ。2003年渡米し、ニューヨークでレストランを経営。現在は、ロサンゼルスに拠点を移し、家族との生活を楽しんでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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