内容説明
夏休み、物置小屋で探偵事務所をはじめたダンとレイのもとに、行方不明のオウムを捜してほしいとの依頼が舞い込んだ。ダンの家の隣に越してきたリサとともにオウムを追ううちに、事件は思わぬ方向に展開して―。平和な港町・キルマーで起きた連続宝石窃盗事件。消えたオウム、神出鬼没の怪盗、謎めいたゲイルズ館―。少年探偵たちが事件の真相を追いかける!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひよこまめ
7
平和な港町・キルマー。青空と冒険が似合うこの町を舞台に、少年探偵のダンとレイ、そして仲間の少女リサが謎を解き明かす。舞台や登場人物の描写が生き生きとしていて映像化したら素敵だろうなぁと思いました。物置小屋を改造してつくられた探偵事務所や「パンとジャムの店」の設定に魅力を感じました。2014/06/11
tsubamegou
3
子どもの頃くり返し読んだ欧米の翻訳児童文学。ランサムやリンドクレーンにケストナー。果てしなく長い夏休み。親や学校に束縛されることなしに、子どもだけで繰り広げる冒険。周囲の大人たちは子どもを侮ることなく対等に扱ってくれる。警察でさえ。働いてお金を稼ぐことすら許されているのだ。欧米の子どもたちはなんて幸せなんだろう。うらやましくて仕方なかった。今はわかる。彼らにとってもこれは憧れ、夢の世界だった。その世界をまんま再現した小説。あのころに戻ったかのような、懐かしく幸福な読書時間だった。2014/05/20
きゅー
1
ものすっごよくある感じの少年探偵VS泥棒ものだったけど、こういうの嫌いではない。憧れの探偵の真似をしてるとことか、非常に微笑ましい。男の子のああいうアホさというか、純粋さというか、かわいらしいよなあ。しかし彼らは何歳設定だったんだろ?2016/06/07