内容説明
いつかは海辺に暮らし、モーニング・コーヒーをゆっくり楽しみたい。そんな願望を抱きながら、大手総合商社で働く山科龍一は「失われた十年」と必死に闘っていた。様々なリストラを敢行し一定の成果が出たところで、自らの強い思いもあり早期退職の道を選んだ。そして、夢だった海辺でのセカンドライフをスタートさせてまもなくのことだった。四六時中家に居ることに戸惑っていると思いがけない言葉を妻が漏らした。妻だけは自分のことを理解してくれていると信じていた龍一は、大きな衝撃を受ける。さらに生じる誤解と不信。陥穽から抜け出せない二人を辛うじて繋ぎとめているのは、マレーシアから連れて帰った犬のタローだった―。
著者等紹介
山中健弘[ヤマナカタケヒロ]
1945年、満州国(当時)に生まれる。1968年、国立大学(国際経済学専攻)を卒業し、総合商社に入社。2003年、取締役を4年務めた後、早期退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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