内容説明
国益むき出しの開発援助を正義と言いくるめ、不正と不公平がまかり通る国際社会。真に日本らしい開発援助とは何か。
目次
なぜ援助をするのか、誰のための援助か
第1部 総論 開発援助理念を支える正義の概念(何が格差を生んだのか―ダイアモンド教授の理論と限界;カントの定言命法と正義;サンデル教授の論じる正義;正義に近付くために―セン教授の現実論)
第2部 各論 開発援助によって正義を実践する具体策(社会的弱者の救済を日本の援助理念に掲げよ;貧困削減へのアプローチ;産業クラスターで生計活動をグローバル経済につなぐ;弱者を生まない社会開発のために;美の文明に貢献する技術革新・技術協力こそ日本の役割)
「日本式開発援助」を世界にアピールしよう
著者等紹介
橋本強司[ハシモトツヨシ]
1949年東京生まれ。1972年東京大学工学部建築学科卒。その後、米国南カリフオルニア大学で修士(環境工学)、コーネル大学でPh.D.(水資源計画、経済、オペレーションズ・リサーチ)取得。国際応用システム分析研究所(IIASA;在オーストリア・ウィーン、研究員)、(財)国際開発センター(研究員)、日本工営株式会社(企画部副参事、経済部次長、都市・地域開発部次長)を経て、1995年(株)レックス・インターナショナルを設立、代表取締役。2001年より学習院大学経済学部非常勤講師。2010年より社団法人海外コンサルティング企業協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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