内容説明
世界初!14頭の奇形プラナリアの誕生にも成功した高校の元・生物教師が、プラナリアの秘密をやさしく読み解いた決定版!変幻自在に形を変えるプラナリアの貴重な写真が多数掲載。
目次
第1章 プラナリアってどんな生き物?
第2章 プラナリアの体制と再生の仕組み
第3章 プラナリアを切ってみよう
第4章 いろんな形のプラナリアを作ってみよう
第5章 多頭世界記録への挑戦
第6章 プラナリアの秘密(少し専門的な話編)
著者等紹介
宮崎武史[ミヤザキタケシ]
1939年愛媛県生まれ。岡山大学生物学科卒業。岡山県北の高校に赴任し、理科・生物の教鞭を執る。その頃からプラナリアの教材研究に着手する。その後、県南の高校で科学クラブ顧問として、シダ、アカシア、ゾウリムシ、プラナリア、ハエなどを材料に部員を指導。読売教育賞、日本学生科学賞(内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞ほか)、科学技術映像祭文部科学大臣賞ほか、多数の受賞歴あり。2010年、同高校を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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魚京童!
13
命を弄ぶって何だろう?2014/05/04
いずみ
5
プラナリア。教科書などで見るだけで、身近にいるにも関わらず実物に遭遇したことがないあの生き物。どんな生態かと思って読んだこの本、知識もつきましたが何と言ってもなかなかの衝撃は数々の再生後写真でございます(決して気味のいいものではない。しかし、こういう試行を繰り返しての新たな知見獲得もある。知に対する人間の業を感じる…)。切り刻んた全ての切片が再生復活を遂げるわけでないことも生き物の在り方としては納得です。が、脳神経などの臓器が新たにできるまで細胞群が生きのびるというのはやはり人間という種から見たら驚異的。2015/03/08
スリカータ
3
これは!知恵の輪のようなものもあり、プラナリアでアルファベット文字が作れてしまうのでは?とも思った。凄い形のプラナリアが出てきます。生物の教科書に載っていたのなんて、可愛いものです。なんとなく生き物虐待…という文字が浮かんだり…。2015/04/13
ぱぷお
3
プラナリアには非常に優れた再生能力があり、生物の教科書でご存知の方も多いかと思います。教科書でも2つに切断されたプラナリアが死なずに、2匹に再生する様が出ていますが、本書では30に切り刻んだり、真ん中をくり抜いたり、病的とも思える実験が多数行われています。頭を切り刻み続け、14の頭を持つ個体を作成し、世界記録樹立。その記録は何かの役に立つのでしょうか?プラナリアも生きています。きっと痛いと思います。体を無茶苦茶にされたプラナリアが可哀想。命の冒涜じゃないの?嫌な気持ちになりました。2015/01/25
kozawa
3
生物実験にも使える、その気になれば探しても拾ってこれる「プラナリア」について。切っても増えたり、時に頭を切ったら頭が二つになったり。まぁこれでも面白けど後半がすごい。元高校教師の著者曰く、1924年に記録された1個体に頭10個の世界記録(著者調べ)の更新をかけ、9ヶ月をかけ14頭の世界記録更新を果たすまでの経緯と成功写真つき。まぁこういうの苦手な人は読まない方がいいですけど、こんな所にも世界のトップへの道はあった、みたいな。いやぁ楽しい本です。2013/01/28