内容説明
神々がまだ人間であったころ、最強の戦士団を率いて突き進んだ王・スサノヲとその王国の物語。
著者等紹介
多羅尾整治[タラオセイジ]
1947年鳥取県米子市生まれ。米子東高校から慶應義塾大学法学部政治学科に学ぶ。日興証券を経て家業の製材業を継いだ後投資顧問業に転じる。東京市場での先物取引開始を機にビジネスホテル経営へ転身。その傍ら古代出雲王国研究をライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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讃壽鐵朗
2
まあまあのものがたり2021/10/04
バク
2
一気読みしました。戦闘シーンの描写は特に臨場感満載。生活を深く丁寧に書いてあるため、思わず史実か、作者は見てこられたかと。神話、伝承を歴史的解釈して、ストーリー仕立てにしてもらうと、こんな感じになるとは。2019/10/26
R
2
いわゆる伝説を下地にした非常に面白い小説でした。国づくりを丁寧に描いていて、少し戦闘の描写や、戦闘の意味に様々なことを割きすぎていて、もっと内政、国づくりの部分も書いて欲しかったと思うような内容でした。読み応えがあって、楽しい小説でした。2012/04/30
makka
2
半島から出雲地方に渡海してきた辰韓の製鉄技術者集団、2代目長フツシは豊富な鉄器で武装し、土地の支配者オロチ族を討伐、交易と兵力で勢力を伸ばし、スサを中心とした広大な地域を統一「スサの王」を名乗る。九州も傘下に入れた後、娘婿のナムチ(大国主)に王の座を譲りこの世を去る。理想の国家運営を推し進める大国主と古参の官僚集団との間に軋轢が生じ、やがて出雲王国は崩壊の危機を迎える。戦闘シーンは結構面白いが、鉄器が多用されすぎ!しかも鋳鉄…そんなものがこの時代大量にあったら、少々国が腐っても無敵でしょ。2012/03/27