内容説明
保護犬と捨て猫と漫画家と。猫派の漫画家が一大決心で迎えた犬は、愛護センターから生還した雑種犬・れい子さん。やがて始まった一人と一匹の隠やかな日々。それを蹴破ったのは…。
目次
出会い
保護犬
第1章 ためらい
第2章 不安な一歩
第3章 新たな生活
第4章 闖入者
第5章 予想外の日々
第6章 祈り
れい子さんへ
著者等紹介
成毛厚子[ナルモアツコ]
東京都生まれ。漫画家。1974年、講談社「別冊少女フレンド」からデビュー。少女漫画から大人の女性向け作品に幅を広げ活躍中。一貫してホラー、サスペンス作品を描き描け、人の心の闇、愚かさ、醜さを鋭く抉る独自の世界を追求し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
47
成毛さんって漫画家さんだったのですね。それも私の好きなオカルト的なお話を描かれていらっしゃるのですね。そんなことも知らずに、タイトルだけ手に取りました。飼い猫を失った悲しみから抜け出せない所に、保護犬と、友人が拾った捨て猫を一緒に飼う事になった作者。とても温かい視線で書かれてあって読みやすかったし、親しみやすかったです。犬のれい子さんと猫の吉之助君。厚子さんと幸せになれて良かった。方や簡単に捨てる人がいて多くの命が奪われてしまっている事も訴えかけていらっしゃいます。本当に早く捨てさせない対策を取ってほしい2018/01/27
mari
19
保護犬のれい子さんと捨て猫キチとのバタバタ話でほのぼのと読んでいましたが、後半では保護犬のことに話はうつり重い内容に。重くて当然ですよね、簡単に命を預かることはできない。捨てるなら飼うな(泣)2015/02/26
Sakie
17
犬も猫も百匹百色なんだよね。成毛家の人間と犬猫の事情もまた、成毛家だけのもの。そのエピソードは読んで飽きない。楽しい。ボロボロの状態で保護されたれい子さんの変貌を思い浮かべると、犬猫を“家族”とウェットに呼ぶよりは、伴侶または相棒と呼ぶ関係でありたいと思った。生き抜いてきた彼らに恥じない人間でありたいと思った。細かい観察力と描写力はもちろん、良識ある姿勢で他の飼い主本とは一線を画す。祈りと題された章では保護犬猫事情やボランティアさんの活動も紹介されていて、好い。飼い犬飼い猫を守れるのは、飼い主だけですよ。2020/02/11
まつじん
7
あぁ、ワシも犬猫一緒に飼いたいよ~と思わずにいられなくなる本です。2014/08/14
る
6
どうかたくさんのヒトが犬猫たちのことをもう少し考えてくれますように2012/06/17