内容説明
偉大な祖父と英明な二人の叔父に育てられた毛利輝元。人は輝元を、「世間知らずのボンボン」「暗愚の将」と言う。それは、関ヶ原の戦いにおいて西軍の総大将に祭り上げられて、敗戦の責を問われたにとどまらず、果ては、父祖が築いた百二十万石の所領をわずか三十万石にしてしまったからである。祖父・毛利元就の「天下を望むべからず」という遺訓に従い、平和な暮らしを営もうとした矢先であった。人々にそしられながらも、ひたすらに一族の安泰を願い、家を守り抜いたひとりの戦国大名の真摯な姿を描いた歴史小説。
著者等紹介
池田平太郎[イケダヘイタロウ]
昭和36(1961)年、福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)に生まれる。家業は代々大工の棟梁であり、自身も、大学卒業後、家業である建設・不動産業に従事、現在に至る。宅地建物取引主任者、一般建築施工管理士、二級建築士、二級建設業経理士などの資格を数種保有(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。