内容説明
厭世家気取りの青年医師・貴之は、大学病院を追い出され、友人が経営する鎌倉の病院に誘われた。友人の妹・奈津が庭で佇むところを見かけ、一目惚れしてしまう。何とか彼女の気を引こうとする貴之。だが、弥勒菩薩の化身のごとく彼女は愛と平和への祈りを捧げることに専心し、貴之のことは一顧だにしなかった。ある日、友人から奈津の結核がすでに末期にあり、余命いくばくもないことを告げられると、貴之は、奈津のためにあることを決断する…。
著者等紹介
江田ひかる[コウダヒカル]
医学と絵画を学ぶ。人生の命題に向き合いながら、「愛とは、美とは、そして生きるとは」という真理を探究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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