内容説明
長崎海軍伝習所から製鉄や造船事業を経て、筑豊炭田の機械化に取り組み、蒸気機関とポンプを導入した人物の足跡をたどる。
目次
序章 本書の意図及び史料について
第1章 杉山徳三郎の出自
第2章 徳三郎と蒸気機関技術
第3章 徳川幕府の幕末期造船政策と内車式蒸気船「先登丸」
第4章 徳三郎と官営横浜製鉄所
第5章 徳三郎の炭坑業における革新
第6章 北九州先進諸炭田の採炭技術と機械システムの成立
第7章 徳三郎の販売革新
第8章 徳三郎の長崎における事業と財界活動―後半生の杉山徳三郎
終章 我が国産業の黎明期に企業家が果たした役割