感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
65
再読。本編「ライチ☆光クラブ」より遡ってタミヤを主人公に彼等が小学生の頃を描く。光クラブの成り立ちやゼラが何故あのような狂気的な思考に取り憑かれたのかがこの作品で記されている。ジャイボが現れなかったら、きっとあそこまで光クラブは酷く歪んだ組織にはならなかったと思う。未成熟な子供特有の夢見がちな考え、残酷さは誰しもが通る道だけれど彼等はそれを実現してしまった。心優しく正義感に溢れていたタミヤがゼラに屈服していく様子を見て本編冒頭の彼の言動の違和感を払拭出来た。巻末の四コマ漫画が本編とのギャップがあって面白い2018/09/01
りらこ
19
『ライチ⭐︎光クラブ』を先に読んでしまっているので、この子達の先を知りながら読むということに。ぼくらの、だったのが、ゼラの、になっていくさま。ゼラは意図してやっているのがまさにナチスの洗脳。ニコは孤独だったが故に、共に歩く関係だったタミヤから帝王ゼラに絶対服従と変化していく。なるほど。廃工場と大気汚染と、思春期。観念的な子どもたちの思いがけない実行力は猟奇的なジャイボの参加によって淫靡で命を軽んじるものになっていく。名作だなこれ。2021/06/21
ぐうぐう
14
『ライチ☆光クラブ』の前日譚を描く『ぼくらの☆ひかりクラブ』。小学生篇から始まるこの前日譚は、大人になる前のイノセントな時代にとことんこだわる。「僕らは14才のまま世界を征服するんだ!!」楳図かずおの傑作『14歳』を見るまでもなく、大人と子供の明確な境界である14才というラインは、少年達に切実なタイムリミットとして迫る。彼らの敵は世界にあるのではなく、内なる未来の大人にあるのだ。2016/07/03
さくりや
12
タミヤを主人公にした前日譚、小学生編。ニコと皆が仲良くなっていく様が微笑ましい。ジャイボは最初からやばいやつだが一体何が彼を怪物にしたんだ。『ライチ〜』の感想でも書いたがゼラがひたすらカリスマ。そして、雷ちゃんが可愛い笑。本当に可愛い!下巻へ。2018/11/20
ぱんなこった
9
ライチ☆光クラブの前日譚。上編はメンバーの小学生時代、タミヤ達が光クラブを作り、メンバーが増え始め、ロボット制作を始めたゼラや最初っからぶっ飛んでるジャイボに、ジワジワと光クラブが乗っ取られていく行程を知ることが出来る。暗くなってゆく本編に対し、特別付録!こと常川君の日常(4コマ)が笑えて下巻の前の一休みできる。あと空缶の蓋の形状がやたら懐かしかった。2015/08/01
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