感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カレー好き
16
あー、こういう展開か。20年ほど前に週間モーニングで読んでいたと思っていたが、全然覚えていないから、前半しか読んでいなかったんだな。どうする。宮本。☆5つ2018/07/19
nadaha
4
二人の関係がうまくいきすぎて依存し始めてたから何かあるとは思ってたけどこうなるか………。文化系の人が抱いている体育会系の男に対するイメージそのままって感じがする。なんかもう一巻から宮本が誰かに説教されまくってそしてがむしゃらに走り回って、みたいな感じで、三巻はテーマもテーマだけに読んでてつらくなってきた。ここで出てくるのが裕二なんだよなぁ。傷ついて勝手に自己満足に走ろうとする宮本とは違って建設的なことが言えるっていうか。そういうの含めて場慣れしてるっていうか。2018/09/30
rakukko
4
この巻収録の第100話以降、テンションが尋常じゃないというかちょっとおかしい。著者も抑えきれず作品が暴走…なんてつまらない文句だが、正にそんな感じを体験した。それに加えて著者は貪欲すぎる、全てを描いてやろうと思っているのだろうか。主人公だけじゃない、ヒロインも敵役も、会社の同僚も上司も高校の同級もそれ以外の動いている街も、なんでここまで描くのかと。この作品を読むといてもたってもいられなくなる…部屋で寝そべって読んでるんだけど。2013/04/29
鷹図
2
圧倒圧巻。色んな意味で分厚く重い大傑作。語りたい事は山ほどあるけど、紙幅の都合上とりあえず一つだけ。やっぱりキャラクターが凄い。宮本をはじめ過剰な人間味が、頁から溢れ出ている!彼らの個性は、標準的日本人のそれからは、多少逸脱してはいるものの、それでも「いるいる」と思わずにいられないリアリティがある。今巻で言えば、やはり拓馬か。知的で巨躯、それでいて幼児性を残している、その恐ろしさときたら…!2010/04/21
ぐうぐう
2
新井英樹はこの作品で雑音(ノイズ)を発見する。脇キャラやエキストラ的人物の、本筋とは直接関係のない呟きやひとりごとが、ネームをリアルに彩る。しかしこのノイズは、本筋とは関係ないかもしれないが、この世界になければいけないものだし、それは主人公だけでこの世界が成り立っているわけではないという真実を強烈に突いている。3巻の帯にある伊坂幸太郎の惹句「このマンガに何も感じない人を、僕は信用したくない」にあるように、俺もこのマンガに心震えない人を信用したくない。2009/05/30