出版社内容情報
「ダメ、ゼッタイ」に代わる、有効な手立てはありうるのか?
依存は回復の始まり。
やめればいいってものじゃない!?
連載時から当事者、当事者家族、支援者・専門家を騒然とさせた
不良患者×不良医師による画期的な往復書簡がついに書籍化――。
現代人にとって最も身近な「病」である依存症――非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、その対象は多岐にわたる。
そんななか最も身近な依存物質であるアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠と、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦の、一筋縄ではいかない往復書簡が始まった。最小単位、たったふたりから始まる自助グループ。
依存症の裏側にある、さらにその深淵へ!
特別鼎談「ギャンブル依存症問題を考える(ゲスト:田中紀子)」も収録。
内容説明
依存は回復の始まり。やめればいいってものじゃない!?連載時から当事者、当事者家族、支援者・専門家を騒然とさせた不良患者×不良医師による画期的な往復書簡がついに書籍化―。
目次
1 ヘイ、トシ!
2 ヘイ、マコト
3 自助グループと地獄行きのタイムマシン
4 「ダメ。ゼッタイ。」よりも「回復のコミュニティ」
5 無力さの受容と回復のコミュニティ
6 周回遅れのアディクション治療
7 当事者イメージの複雑化と新しい自助グループを求めて
8 「困った人」は「困っている人」―自己治療と重複障害
9 ヘイ、トシ(再び)
10 なぜ人は何かにハマるのか?
11 紳士淑女としてのドーパミンのたしなみ方
12 大麻、少年の性被害、男らしさの病
13 自己開示への障壁と相談できない病
14 ふつうの相談、トー横キッズが集える場所
15 依存症と共同体、仲間のネットワークへの期待
16 依存症家族支援と強すぎないつながり
17 依存症を引き起こすのは、トラウマ?ADHD?それとも?
18 アディクションと死を見つめて
特別鼎談 ギャンブル依存症問題を考える(ゲスト・田中紀子)
著者等紹介
松本俊彦[マツモトトシヒコ]
1967年神奈川県生まれ。医師、医学博士。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長。1993年佐賀医科大学医学部卒業。神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科などを経て、2015年より現職。2017年より国立精神・神経医療研究センター病院薬物依存症センターセンター長併任
横道誠[ヨコミチマコト]
1979年生まれ。大阪市出身。京都府立大学文学部准教授。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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