内容説明
かつて世界の富の8割は東洋にあった。現代西欧型文明の混迷から再び見直される、21世紀の東洋の叡智。
目次
1 インドの古代宗教ヴェーダの時代(古代インド世界の中心 スメール山と宇宙の誕生;ヴェーダ神話がインド宇宙を創造 この宇宙が東洋の世界創造の基礎になった ほか)
2 仏陀とインド仏教の誕生(青年シッダールタの覚醒から世界宗教の仏教が誕生した;仏陀のもとに多くの出家者が集った 仏陀の教えは、なぜ人々を魅了したのだろう ほか)
3 インド民衆の宗教ヒンドゥー教(ヒンドゥー教に三位一体の神が登場する;ヒンドゥー教の神々 その絢爛豪華な面々のご紹介 ほか)
4 古代中国の宗教(宇宙は1個の卵から生まれる天地の始まりの物語;「気」が全てを生成し、「天」が全てを支配する ほか)
5 シルクロードの仏教とその他の宗教(陸と海のシルクロードで仏教が東へ伝わった;道教・儒教と融合し中国仏教が生まれた ほか)
著者等紹介
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年生まれ。宗教学者。東北大学文学部印度哲学科卒業。同大学文学部助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授、同センター所長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のん@絵本童話専門
2
この図解でわかる宗教のシリーズを全部読みましたが、1番複雑で難しく、何度も読み返しました。それだけインドと中国の宗教は多層的で入れ替わりが激しかったのだとわかります。これを読んでもいまだに道教、陰陽道、儒教の違いがはっきりとは分からないでいます。インドにイスラム教が入ってきて仏教はなくなり、ヒンドゥーは残ったというのは、支持層の違い(ヒンドゥーは農民)によるものという認識で良いのでしょうか。まだまだ背景の歴史など知らねば理解しきれないなと感じました。それだけ盛りだくさんな一冊でした。2024/10/14