親切で世界を救えるか―ぼんやり者のケア・カルチャー入門

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親切で世界を救えるか―ぼんやり者のケア・カルチャー入門

  • 堀越 英美【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784778319021
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0095

内容説明

なぜ鬼の頸を斬れない剣士・胡蝶しのぶが、子供たちの人気者になったのか?『鬼滅の刃』から『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『すずめの戸締まり』『平家物語』『ミッドサマー』『コンビニ人間』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』まで―。「ケア」が抑圧的で退屈でダサかった冷笑の時代を終わらせ、「ケア」できる人=かっこいい!へ。

目次

第1章 ケアの復権(『鬼滅の刃』にみるケアの倫理;ケアの価値を見直す―胡蝶しのぶと映画『ビルド・ア・ガール』か;学校道徳と「家庭の天使」から遠くはなれて;「ケア」と「面白」は和解せよ―90年代的冷笑と現代の「ケアする」ツッコミ;学生運動の挫折と冷笑主義―母校の高校紛争体験記を読む)
第2章 暗がりから見つめるケア(子供の言葉を聞き続けるということ―映画『カモンカモン』の「暗がり」;「人間」を疎外するシステムで、包摂される人々―村田紗耶香『コンビニ人間』とドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』;読む女、手を動かす女―「かけ足が波に乗りたるかもしれぬ」と永井みみ『ミシンと金魚』;アニメ版『平家物語』にみるケアとセラピー;ぼんやりプリンセスとケアするヒーローのときめきの魔法―映画『金の国 水の国』とこんまりメソッド)
第3章 家父長制に抗うケア(カルトは家庭の顔をする―『母親になって後悔してる』と映画『ミッドサマー』から考えるカルトへの抗い方;ドキュメンタリー『教えて?ネコのココロ』から考える猫と家父長制;家父長制の国のハロウィン―暴動からボン・ジョヴィへ;主婦バイトが『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』を読んだら)
第4章 絆ではなく「親切」でつながるには(ドラマ『エルビス』が描く、守るべき者がいる人間の弱さと悪について;親切で世界を救えるか―映画『すずめの戸締まり』とカート・ヴォネガット・ジュニア『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』;磔にされることなく「親切になろう」と言うために―『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)
あとがきにかえて―こねこのぴっちが家出をした日

著者等紹介

堀越英美[ホリコシヒデミ]
1973年生まれ。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

11
「ケアは本能でも特殊スキルでもなく、慣れによって誰でもある程度はできるようになることなのではなかろうか。」 『女の子は本当にピンクが好きなのか』『不道徳お母さん講座』の堀越さん、今回も軽快な文章で、でも扱う手つきはとても丁寧。 最近の映画やドラマをひきながら、ケアと今の社会についてを述べていて、あちこちでぶんぶん頷いたり、モヤモヤしていたものが腑に落ちたりした。 冷笑はもうとっくに時代遅れさ、ケアできることがかっこいいのさ。2024/01/31

kenitirokikuti

7
今週の新聞書評で扱われた棚にて少し拾い読み。著者とはほぼ同い年なので(私が1年と少し若い)、同じ空気を吸った感があって分かる部分が多い。著者の旧著に登場していたお嬢さんが『鬼滅』評とかね。男児・女児に炭次郎と胡蝶しのぶが人気で、女児に人気のランドセル色ランキングに変化があったような。もう赤ランドセルはマイナーで、パープル系・ピンク系・サックスブルー系(くすんだ青)が上位3つに。2024/03/05

あさ

1
ケア・親切をキーワードにポップカルチャーを読み解いていくエッセイ。タイトルに「ぼんやり者」とある通り堅苦しさはなく、おもしろい読み物だが、ASDについてなど鋭い考察もたくさん。作中で触れられているヴォネガットの「愛は負けるが親切は勝つ」という言葉は、わたしもとても好きな言葉だが、現実は難しいよね(だからこそ好きな言葉なんだけど)。2024/03/01

Kenji Nakamura

1
ふむふむ🤨2024/02/12

浮き雲

0
書店で気になっていた本だったのですがタイトルがストレート過ぎて?購入までには至りませんでした。図書館で見つけて読み始めたところ、カート・ヴォネガットの親切についての有名なフレーズの紹介があって俄然興味が湧き上がり一気読み。ケアへの理解が深まったように思います。著者の「ぼんやりしたままぼんやり生きたいのだ」という言葉に、古今亭志ん朝さんの「世の中ついでに生きてたい」が重なり深く共感。自分の中に分人的に「ぼんやりとした」部分を持つことは何かに支配されないためにも大切だなと。2024/04/22

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