内容説明
「献身的」で、なくていい!突然、働き盛りの夫を襲った脳卒中と半身の後遺症。何の知識もなかった私は、ゼロから手探りで夫の復帰までを「闘う」ことになる―葛藤と失敗と発見の、ドタバタ体験記!
目次
プロローグ
第1章 発症、麻痺の悪化とセカンドオピニオン―夫は『ゼロ・グラビティ』の境地へ
第2章 転院先のリハビリテーション病院選び―夫は呟く「君にはわからないだろうけど」
第3章 リハビリ合宿生活の試行錯誤―夫は左手のピースで綴り始める
第4章 入院中に新しい病気が発症したら―夫は続く受難に抗えず
第5章 現役世代の仕事復帰に必要なリハビリテーション―夫は“打ち上げ花火チャレンジ”決行
第6章 麻痺との闘いは続く、夫も、妻も―夫の回復は超緩やかに
エピローグは夫へのインタビュー
著者等紹介
三澤慶子[ミサワケイコ]
北海道生まれ。ライター。(株)SSコミュニケーションズ(現(株)KADOKAWA)にてエンタテインメント誌や金融情報誌などの雑誌編集に携わった後、映像製作会社を経てフリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りょう
8
50才の旦那さまが脳梗塞で倒れた!脳梗塞たっていろいろあるのだ、つまった部位やつまり方で、進み方も麻痺も、回復も。いやはや、医学の進歩はすごいけど、ある意味残酷にいろんなことがわかり、本人はもちろん、家族も、仕事も大慌て。いや、他人事じゃない、いつなんどき起こるかもしれない危機のなかでいきてるあたしたち。ふえー!2019/06/29
zakuro
6
確かにリハビリ施設って高齢者ばかりで、求めているものとの違いに愕然とさせられるんだよね。もう人生静かに終えてもいいだろって人に人力財力割くより、現役復帰を目指す世代向けのシステムにもっと注力して欲しい。こういうこと言うと、効率だけを考える差別主義者って言われるんだろうか。酒タバコについては書かれていないけど、体重100キロとか、発病前の健康管理はどうだったのか気になる。夫婦ともフリーのライターで子供2人いるなら、資本である身体のことをもっと気遣うべきだった思う(自戒を込めて)。2019/07/01
雛
5
50才で脳梗塞を患ったライターの夫を叱咤激励しながら共に歩む妻の夫婦二人三脚物語。 それにしても、病気をしてから左手の指2本で打ったという、轟氏のエッセイのクオリティに👏! それにしても、リハビリその他、本当に人それぞれなので、そういう意味では役には立たないと言っておこう。2020/06/24
hagias
2
「患者力」という言葉をよく耳にするが、どんな表現をしたらこの感動が伝わるだろうか…「患者家族力」ではあまりにダサい。申し訳ないが今は他に思い浮かばないので一時採用。兎に角この妻の行動力と可能性を求める貪欲さが素晴らし過ぎて眩しい!夫の回復はこの妻のあってこその相乗効果に他ならない。脳梗塞や片麻痺の領域を遥かに超える人生の道しるべと評して過言ではない⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎2019/08/02
Sa
0
近い将来、夫が倒れることもあるかもと思って読んだ本。内容は深刻ではあるけれど、暗い気持ちにはならない。夫ともし倒れたら?を話すきっかけになった。2021/11/09