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出版社内容情報
田崎 健太[タザキ ケンタ]
著・文・その他
内容説明
月亭可朝、松鶴家千とせ、毒蝮三太夫、世志凡太、こまどり姉妹…本物たちの狂気、老い、芸。
目次
第1章 月亭可朝―ギャンブル中毒の男
第2章 松鶴家千とせ―元祖・一発屋の現在
第3章 毒蝮三太夫―日本一の毒舌男
第4章 世志凡太・浅香光代―芸能界最強の夫婦
第5章 こまどり姉妹―最後の門付芸人
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
87
テレビをつけると毎日のように芸人と自称する人が出ている。芸と呼ぶには幼稚な宴会芸程度のものだ。この本は逆に老獪な芸人を取材する。月亭可朝、松鶴家千とせ、毒蝮三太夫、世志凡太・浅香光代、こまどり姉妹。この本の出版後に亡くなった方もいるが名前は皆知っているし、芸がヒットしたときは子供同士で真似もした。そして紹介された芸人は皆昭和十年代生まれなので子供時代に戦争を体験していること。貧しい子供時代の環境も芸になんらかの影響を与えているのかもしれない。わかるかな、わっかねんだろうなー・・図書館本2020/07/23
fwhd8325
66
月亭可朝が「嘆きのボイン」で登場したのは30代だったとは驚きです。あの頃は東京と関西では番組も全く違うし出演者もどこか異国の人のように感じていました。あの時代から見れば、今はそうした垣根を感じることもありません。しかし、誰が芸人なのかわからなくなってきています。この著書、出版時から気になっていましたが自由価格本コーナーで安く販売されていました。毒蝮さん世志凡太さんの章は戦争に絡んだいい話が書かれていると思いました。しかし誤植が多い。こうしたインタビュー本は誤植が多いと信憑性が薄くなってしまうのですね。2021/07/05
遊々亭おさる
19
本書の雑誌連載時のタイトルは『絶滅芸人』だったそうだ。その由来は視聴者におもねり大衆の代弁者としての役割を担う好感度が命のテレビタレントではなく、大衆とは別の価値観で生き、本物の芸とその生き様で大衆を魅了した往年の芸人を指すそうだ。齢八〇を越えた5組の芸人たちが波乱万丈の人生を語る。破滅型芸人・月亭可朝さんのはちゃめちゃエピソードや、かつて一世風靡した者の老いの哀しみなどの読みどころがあるが、本書の核となるのは彼らが経験した戦争の記憶だろうか。語らなければ忘れ去られてしまう思いを拾った貴重な記録でもある。2019/03/14
チェアー
18
予定調和的な笑いしか提供できない芸人が増えているなか、ここで取り上げられている芸人たちは、芸と個人が一体化していまい、何が出てくるわわからない凄みがある。圧巻は月亭可朝。芸と狂気は紙一重だと思うし、その覚悟がないのなら、芸人を名乗るべきではない。2019/01/19
0607xxx
14
昭和の貧しい時代を生き抜き、己の芸で身を立ててきた芸人の人生はどれも魅力的で、読み応えのある一冊だった。また、所々で挟まれる写真が哀愁があって良かった。2019/03/06
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