現代世界における意思決定と合理性

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現代世界における意思決定と合理性

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  • サイズ A5判/ページ数 322p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784778315979
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0010

内容説明

20世紀後半の認知革命から生まれた人間本性の探究は、人間の不合理性を次々に明らかにしてきた。21世紀に入ると、入門書や読み物が一挙に増え、いくつかはロングセラーとなっている。だが、そもそも「意思決定」と「合理性」という基礎概念に関して、“なに・いかに・なぜ”の共通了解を領域横断的に与えてくれる教科書はほとんど存在しない。その不在を埋めるべくして書かれたのが本書である。結果として、心理学、(行動)経済学、ビジネス/マーケティング、またおそらく哲学に関わる幅広い学習者に有益で実践的なガイドブックとなった。意思決定と合理性という重要テーマを堅実に整理する得がたい書物。初学者に配慮し詳細な訳注を付した。

目次

第1章 合理的な思考と行動―何が真理であり、何をなすべきかを明らかにする
第2章 意思決定―行為の合理性
第3章 判断―信念の合理性
第4章 わたしたちの意思決定はどれほど拙いのか?―合理性大論争
第5章 判断と意思決定の合理性にかんする論争の解決―二重過程による説明
第6章 メタ合理性―優れた意思決定戦略は自己修正的である

著者等紹介

スタノヴィッチ,キース・E.[スタノヴィッチ,キースE.] [Stanovich,Keith E.]
現在カナダのトロント大学応用心理学・人間発達部門の名誉教授。認知心理学者として教育心理学、とりわけ読字能力の研究で多くの業績をあげ、この分野で多くの賞を受賞している。また、近年は「合理性」の心理学を主要な研究テーマとしている

木島泰三[キジマタイゾウ]
1969年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻単位取得満期退学。法政大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

植岡藍

4
入門書だけど隅々まで理解するのは難しい。個人的には反証を探す事が盲点になりやすいという辺りが一番面白かった。多くの学びが得られる本なので折にふれて読み返していきたい。2022/07/03

鏡裕之

4
最も感銘を受けたのは「合理性とは文化的に達成された成果である。」という一節。生まれつき持っているものではなく、文化的に獲得していくものだという意味合いだ。合理的すぎると「人間的じゃない」と言われることが多いが、逆に合理的であることは人間的なのである。また、感情は合理性の敵ではなく、選択肢を絞って合理性を助けるという指摘も、非常に目から鱗だった。1度だけでなく、2度3度読み返す価値がある、良書。出会えてよかった。紀伊國屋書店新宿本店がプッシュしていなければ、知ることはなかったと思う。出会いに感謝。2018/11/16

渡邊利道

3
応用心理学者が学生向けに描いた「合理性」に焦点をあてた教科書的な入門書。「行為(意思決定)」と「判断(信念の形成)」という観点から、いかに人間が目的に対して不合理にふるまうかを豊富な実例を挙げて類別した概念を紹介しながら論じ、進化論的な適応概念の合理性に対して二重過程論で応じ、人間の合理的な意思決定に対する楽観主義と悲観主義を調停する。議論そのものはわりと古風だが、ともかく豊富な概念ケースの紹介がとても親切でわかりやすい。2018/01/29

ざっきい

2
題名に惹かれ読んだ本。2010年出版、大学生向けらしいが素晴らしくまとまっている。ヒューリスティクスとバイアスに代表される「人間はそんなに合理的ではない」という事実を明確にした上で、改善主義(もっと合理的であるべきだ)とパングロス主義(進化心理学的に正しいから許容される)との対立を解決する二重過程理論を紹介し、さらにメタ合理性の必要性をとく。感情化やリバタリアンパターナリズムが取りざたされる中、何やら希望を感じさせてくれる。2017/12/20

とろんぶ

2
丁寧でわかりやすい教科書。個人的には、 ①ベイズの定理を記憶に刻み込む必要はない、ベイズ的に思考する(基準率の重要性に気づく)ことができればよい ②改善主義者とパングロス主義者(ヴォルテール『カンディード』に登場する滑稽な楽観主義者ないし現実世界最善論者(ライプニッツの戯画と言われる)から)のバランシング あたりが面白かった。2017/11/27

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