内容説明
14年間で万引き6千回(実話)。私はなぜ万引きを我慢できないのか?どうして万引きをするようになったのか?どれくらいの頻度でやっているのか?これまでどんな人生を送ってきたのか?今現在はどんな生活をしているのか?すべてを正直にお話しします。
目次
“元”万引き女子の生活と意見。(28歳)
子どもの頃から、小学校卒業まで。(0歳~12歳)
家族の肖像。
中学時代。(13歳~15歳)
高校時代。(16歳~18歳)
短期大学時代。(18歳~20歳)
社会人から結婚生活まで。(20歳~22歳)
初めての刑務所生活。(23歳~26歳)
つかの間の帰宅。(26歳)
4回目の逮捕。(26歳)
刑務所生活、再び。(27歳~28歳)
出所から現在へ。(28歳)
“元”万引き女子の生活と意見、再び。(28歳)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
26
万引きは貧困ではなく心の問題だった。マラソン日本代表の女性が万引きで逮捕されてたけど、これも金銭的な理由じゃないだろう。虐待を行う母親、娘に夜這いを行う父親。学校でのイジメの傷を、家で妹をイジメることで癒そうとする姉。あっけらかんと書かれているけど、その辺の自伝小説家以上に家庭が崩壊している。ビックリするのは、著者が2回入った刑務所には、同じような境遇の女性達がゴロゴロいることだ。母親からの虐待や、家庭崩壊は次世代に繰り返されるという。ブルハの「弱い者達が、更に弱い者達を叩く」って歌が響いてきて切なかった2021/01/24
きたさん
11
生い立ちなど過酷で辛い幼少期を送ってきたとはいえ、万引きというこれまで重ねてきた事実に反省の様子があまり見られない、というところがとてもリアル。しかし客観的に見れば充分地獄絵図で、下手にお説教するよりこれを読ませた方が、生活指導なんかには役に立つのではと。後半の刑務所生活は「監獄のお姫さま」を思いながら読んだので思わず楽しかった。金バッジに近いシステムがあるんだなぁ、とか、ダンスはやっぱり踊るんだ、とか。2017/12/05
りんご
10
とにかく万引き。自分はずっと損をしているから、取り返すために万引きすると。そんで全く反省しない。恐ろしい。まあある意味病気ってのは正しいとは思うんだけど、にしてもひどい。こういう人もいるってのが知れてホラー。2019/03/22
dapiko
5
クレプトマニアである未来の話。こういう実話があるという現実を多くの人に知ってほしいと思ってる。 万引き家族が流行った時に、某有名TV局関係のお金持ちの方に日本がああいう風に思われると恥ずかしいと言われたことがある。実際はこういう問題を抱える人はたくさんいるし、上流階級の人は上流階級としか付き合わないから気が付かない。だけど気が付いてほしい。そして何かできることをアクションしてほしい。私ができることは「知ってもらうこと」なんじゃないかと思ってる。2021/02/07
うさっぴ
5
世の中には色々な人がいるんだなと思った。2017/11/05