目次
第1章 脱出 中国からモンゴルへ
第2章 ぼくの生い立ち
第3章 ぼくはコッチェビ
第4章 コッチェビの生きる方法
第5章 悲惨な孤児院
第6章 拷問
第7章 生き地獄の教化所
第8章 越境
第9章 韓国
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
105
ーあの国でその国民に生まれたからというだけで、この子等に何の罪があるというのかー明日の食べ物を考えながら監房で今日を生きたと言う作者を思うと言葉もない。今「すべては心の持ちよう」だと韓国で暮らす。なんと強くしなやかなバネのような心で頑丈な人なんだろう!あの独裁者の丸々と肥えた映像を目にすると、底辺で監視されて暮らす人々、子供達に手を差し伸べたいと思うのは人間として当たり前に思う・・が、それは届かないのも知っている。そしてミサイルだと?核ですと?そんな国が隣にある複雑な現実だった。2017/09/30
ナミのママ
52
脱北の手記は何冊か読んでいるものの、コッチェビの体験談というのはどんなものなのか。気になって読んでみました。そもそもコッチェビの定義がよくわかっていませんでした。孤児が集まって人肉すら食べる・・というイメージだったのですが、親がいても逃げたり戻ったりを繰り返す子供。親も自分が食べるだけで精一杯の国。おそらく日本の戦後も同じようなものだったのだろうけれど。著者はよく生き抜いて、ここまで書いてくれたと、頭が下がる思いです。2017/11/12
ちえ
19
最初の亡命の場面で数年前に見た映画「クロッシング 」を思い出し、重たい気持ちになった。子供が処刑を見ることを強制されたり、家族間でも監視しあう。「選択することができる」ことの大切さを改めて思う。どんな感想を書いても、ただの言葉だけになる気がする・・・2018/04/12
DEE
9
ここ数ヶ月の間に脱北者に関する本を何冊か読んだけど、どれを読んでも胸が苦しくなる内容ばかりだ。 もちろん書物として書かれているからには著者は脱北に成功し生き延びたわけだが、書かれたこと以外にもどれほど多くの犠牲と試練を乗り越えてきたか想像に難くない。 この著者はストリートチルドレンとなり収容所に入れられても、持ち前の勇気とそしていくつもの幸運が重なり韓国で自由を手にした。 自由という言葉はそう簡単に口にしてはいけない重い言葉なのかもしれない。2018/04/18
ののまる
8
壮絶すぎる北朝鮮のコッチェビ(ストリートチルドレン)生活。2018/10/18