内容説明
「文明の再編」の時代。イスラームの側からしか見えない歴史を解き明かし、未来を予見する。読み終わったとき、もっとも危険な世界史が見えてくる。
目次
第1章 西洋とイスラーム(ムスリム難民の可視化;ウエルベックと『服従』;『服従』から見るヨーロッパとイスラーム ほか)
第2章 イスラーム文明論(イスラーム文明;イスラームと歴史;規範的イスラーム ほか)
第3章 イスラームと啓蒙の文明史(啓蒙のプロジェクト;リヴァイアサン崇拝;イスラーム世界の植民地化 ほか)
終章 文明の再編
著者等紹介
中田考[ナカタコウ]
1960年生まれ。同志社大学客員教授。一神教学際研究センター客員フェロー。83年イスラーム入信。ムスリム名ハサン。灘中学校、灘高等学校卒。早稲田大学政治経済学部中退。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院哲学科博士課程修了(哲学博士)。クルアーン釈義免状取得、ハナフィー派法学修学免状取得、在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部助教授、同志社大学神学部教授、日本ムスリム教会理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Amano Ryota
5
人類の未来を賭けた戦い、というと大袈裟なのかもしれない。だけど、リヴァイアサンの偶像崇拝、もっと知りたいと思う。「…トインビーは、ホッブズが旧約聖書に登場する『リヴァイアサン』と名付けた『領域国民国家』に対する偶像崇拝は、キリスト教だけではなく、すべての高等宗教に反するものであるばかりでなく、世界教会の理念にも反する、と述べる。つまり、領域国民国家は、一なる創造主のみに仕える一神教に反する偶像崇拝であるばかりでなく、普遍的人類の概念を否定するものであるがゆえに人道、ヒューマニティの敵でもあるのである。…」2017/08/08
同志ボーク
1
個人的にはイスラム法下で暮らすのは色々と厳しいものがあるように思われるので若干恐ろしく感じる部分もあるが、領域国民国家という体制や、人による人の支配が崩壊した世界を見てみたいという気はする。我が国の義務教育で世界史とは名ばかりの西洋史から欠落したイスラムから見た歴史を概観、宗教的理念についても解説してあり非常に面白かった。この分野には殆ど無知な自分でも詰まることなく読み進められた点も良い。いい加減聖典等読んでみなければなぁという気持ちと、世界には学ぶことがまだ無限にあるようだとの思いを新たにした。2018/05/07
aeg55
1
やっと一読完了 "終章 文明の再編" に入ると様々な疑問が解けてくるのが読みながら体感する それにもまして、"あとがき"がさらに圧巻であるという、予想外の書でした 現代社会が持つ矛盾/歪みがなぜ解消できないのか? それは民主主義/資本主義が本質的に備えているモノだからである、という事実は内側から認めることは難しく、イスラムを介して考えてみると、はっきりとその虚構の姿を捉えることができる 2017/11/02
shinosuke
1
二章までは歴史の羅列が大部分をしめるので終章から読めばよろしい。2017/09/21




