鬱屈精神科医、お祓いを試みる

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鬱屈精神科医、お祓いを試みる

  • 春日 武彦【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 太田出版(2017/07発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784778315849
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

目次

第1章 三つの呪いとモーパッサン式「お祓い」術
第2章 お祓いと自己救済と「居心地のよい家」
第3章 薄暗さの誘惑と記憶の断片
第4章 痛いところを衝く人たち
第5章 ニセモノと余生
第6章 隠れ家で息を殺す
第7章 三分間の浄土

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年京都府出身。日本医科大学卒。産婦人科医として6年間勤務した後、精神科へ移る。大学病院、都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院神経科部長等を経て、現在も臨床に携わる。医学博士、精神科専門医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

70
前作占いにすがるの続き。亡くなった親からマンションを相続した著者はリフォームを依頼する。老いを見据える著者と亡き両親や思い返す記憶や患者たち。口が悪い語りと考察はなんとも複雑で味がある。著者によるとこれは私小説であるという。考えてみると、日本近代文学の主要テーマである「知識人の苦悩」を描いているかもしれない。リフォームのイメージ、読んで驚いたが、その完成品の写真は記載されている施工業者のサイトから見ることが可能であり、出来過ぎな胡散臭さに住む著者の誇らしさが目に見えるようだ。三島由紀夫宅を少し連想した。2017/11/16

Tsuyoshi

63
精神科医である作者が、自身の鬱屈した精神に折り合いをつけるべく、生家をリノベーションするなど、鬱屈を生み出す大きな要因である両親(特に母親)へのコンプレックスや囚われから脱却を試みる顛末の話。日々向き合う患者とのエピソードと真意を探られている気がする作者の病み具合もなかなかのものだった。2017/11/04

ネギっ子gen

35
春日氏の著作は、『病んだ家族、散乱した室内』(医学書院)から愛読してきた。タイトル名がいい。『問題は、躁なんです』(光文社新書)、『私たちはなぜ狂わずにいるのか』(新潮文庫)等々、小説の『緘黙』も良く、氏の小説も更に読みたいと思っていたが、この著作のあとがきで、今作は「私小説です」と宣言して藤枝静男の小説を引用してたが、こうきたかと。「鬱屈精神科医」シリーズの前作も良かったが、今回もなかなかで。ネガティブオーラを出まくり、こんな凄い先生でも、成育歴からの傷は斯様に深いかと、なんか、正直ほっとしたりして……2019/11/18

くさてる

35
六十歳を過ぎてさまざまなことに限界を感じ始めた精神科医が決意したのは、両親が残したマンションを自分好みにリフォームすることによって母にずっと感じていた鬱屈を祓うことだった……というその道のりと母に関する思い出、母から感じていた負の影響について語った内容。正直言って、ずっとこれまでの春日先生の本でも一二を争うほどに好きかも。面白さというより、あちこちに寄り道するその文章の中に潜んだ皮肉なユーモアと独特の視点が、なんとも、切ないようでいてどこか不安定で、惹かれる、良い文章だと思いました。2017/08/05

澤水月

34
「お祓い」とは母の呪縛を解くこと…で、実家改装!に留まらず心たゆたい…これまでで最も内省深め美醜あらゆる感情欲望経験晒す渾身の文学。どれだけ骨身心削ったかと落涙…。夢見る「浄土」など実に美しい詩情。春日節皮肉ユーモアも炸裂(大樽!滝!20年続く辛辣いファンレ?!)。先般逝去の御母堂への強い感情は第三者が「愛憎」など軽々しく言えぬ…御母堂が遭遇した出来事に絶句。明るく空虚/仄暗く紫煙籠る2種の茶店で読みどちらも合った。美醜、建造物の心への影響は大きい。不調を自覚分析できる精神科医…恐ろしいが今後も読みたい2017/07/25

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