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内容説明
人類はそれを厄介払いできない!もっとも冷酷な寄生生物―50万年の長きにわたって人類と蚊とを手玉に取り続ける、マラリア原虫の驚異的な生存戦略。その進化の秘密を解き明かす。
目次
1 戸口にせまるマラリア
2 殺人鬼の誕生
3 激流の真っ只中へ
4 マラリアの生態学
5 薬物療法のつまずき
6 マラリアは宿命
7 科学的解決法
8 消えたマラリア―西洋からいなくなったわけ
9 スプレーガン戦争
10 新時代の闘い
著者等紹介
シャー,ソニア[シャー,ソニア] [Shah,Sonia]
1969年、インド系移民の子としてニューヨーク市に生まれる。合衆国東北部と、親族が住むインドとの間を行き来しているうちに、両者間ならびにそれぞれの国家内に存在する不平等に対して強い関心を持つことになる。科学、人権、国際政治に関する著書はいずれも好評を博し、多国語に翻訳されているものもいくつかある。多くの大学で講演をするかたわら、テレビ番組にも多数出演
夏野徹也[ナツノテツヤ]
1944年富山県生まれ。金沢大学理学部卒業。金沢大学、群馬大学、オレゴン州立大学、日本歯科大学などで、動物発生学、細胞生物学、微生物学などの研究に従事。医学博士、理学修士。2009年に定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
60
マラリアというのは蚊が媒介する割にはあまり日本人にとっては危機感がないように感じます。ただデング熱などの例もあるように蚊が媒介する病気については考え知く必要があるのではないかと思って読んでみました。マラリアの生活史ということでどのようなサイクルで媒介されているのかも明確になりましたし、世界史でどのような役割を果たしているのかも少しは明確になりました。ただ読んでいるともう少し整理してもらったほうがわかりやすい気がしました。2015/07/07
GASHOW
6
人類は、アフリカから世界各地に広がった。暑い地域から寒い地域まで移動したのはなぜだろう。もしかしたら、蚊から逃げたのかもしれない。蚊そのものも脅威だが、蚊に寄生し人に感染するマラリアによって死をもたらされた人は数えきれない。今もマラリアは年間3億人以上を殺し、エボラ出血熱やHIVなどの進行を促進させる。日本でもデング熱騒ぎがあったが、日本の夏は熱帯地域と同じになっており、マラリアの感染がいつおこってもおかしくなく、マラリアの抗体を持っているのはアフリカで生き延びてきた民族だけだ。50万年の闘いに勝ててない2015/04/23
yooou
5
☆☆☆★★ 僕のリテラシーなのか頭が固いのか、場所も時間もいったりきたりしている本書はテーマも題材もいいのになんだが振り回されてよくわからんかったよ。2015/07/08
ドナ
3
高温多湿の日本はマラリアに勝てない。太古の昔からマラリアが存在したアフリカなどの人たちは共存状態です。蚊帳は優れものだ。悲しいことにマラリアの根絶無理と納得できる。2015/06/28
kenitirokikuti
2
著者ソニア・シャーはインド出身でジャイナ教徒。過去の風景として、マラリアを媒介する蚊を叩き潰せない描写をしていた。この方面であのあたりを眺めたことがなかったなあ2015/06/29