内容説明
1978年、スコットランドでひとりの人間が終身刑を言い渡された。ロイ・フォンテーン―本名アーチボルド・ホールは数々の屋敷に執事として入り込んで金品を盗み、実弟をふくむ5人の人間を殺害した。「執事になりすまして主人を殺す」「著名人との華麗でエロティックな交友関係」「男女問わずとりこにする爛れた性生活」など、彼が獄中から語るスキャンダラスな物語は、タブロイド誌をにぎわせ、大衆の興味をそそった。彼の語る華やかな物語は、どこまでが真実なのか。その謎に、彼自身の証言と事実の両面からはじめて光を当てる。
目次
第1部 私はいかにして犯罪をおかしたか―執事が語る(才能あるミスター・フォンテーン;貴族の素質;“モーブレー・ハウス”の犯罪 ほか)
第2部 真実のロイ・フォンテーン(怪物執事―二度目の検証;若きロイ;性的冒険―その一・ミセス・フィリップス、ポーランドの士官、そしてピカデリー・サーカス ほか)
第3部 怪物の誕生(彼はスターに魅せられていたのか?;彼は典型的なサイコパスだったのか?;でなければ狂っていたのか? ほか)
著者等紹介
ニコル,A.M.[ニコル,A.M.] [Nicol,A.M.]
法律と歴史を学び、1980年にスコットランドで事務弁護士の資格を得る。グラスゴーで働いたのち、西部スコットランドの検察官として一二年間勤める。1993年よりスコットランド法廷弁護士。現在も高等裁判所で裁判に携わりながら犯罪に関する著述を続けている
村上リコ[ムラカミリコ]
文筆・翻訳業。一九~二〇世紀の英国文化やメイド・執事の歴史を得意とする。『エマ』『黒執事』など、英国をモデルにしたアニメの考証も担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
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くさてる
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