出版社内容情報
木村 元彦[キムラ モトヒコ]
目次
野暮なプロローグ
第1章 テレビ屋たちの夏
第2章 リビ童日記
第3章 怒りて言う視聴率に非ず
第4章 企画よ、お前はただの設定にすぎない
第5章 ともだち
エピローグ
著者等紹介
木村元彦[キムラユキヒコ]
1962年愛知県生まれ。ジャーナリスト。東欧やアジアのスポーツや民族問題を中心に執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
28
バラエティ番組を手がける放送作家の第一人者、倉本美津留さんの生き様を追った本です。しかも書いているのが、敬愛する木村元彦さん。 木村さんが、サッカーや旧ユーゴじゃないテーマに取り組んでいるというだけでワクワクします。 さらに僕的には、「突然ガバチョ」や「EXテレビ」など、テレビにはまっていた時代の話が多く、楽しかった気分を思い返しながら読了しました。 倉本さんの創りだすお笑いは、アグレッシブだし、アナーキーだし、フリーダムだし。けれども底流としてあるピースフルな人柄を描き出していて良かったです。2016/06/18
遊々亭おさる
15
『突然ガバチョ』『夜はクネクネ』『EXテレビ』…関西出身のテレビバラエティー好きのおじさんおばさんなら一度は観た記憶があるであろう人気番組に携わり、雌伏期から全盛期にかけてのダウンタウンのブレーンであった構成作家・倉本美津留の仕事術。(面白い)にこだわり、常識に果敢に挑戦し不可能を可能にする超ボシティブ男の素の顔は、世界平和のために笑いを作り出そうとする優しき男。会議の場や子供番組での可能性を追求する姿勢は、職種は違うがどこかの学校の校長をやってくれたら面白い何かを生み出してくれそうなワクワク感を覚える。2017/11/13
0607xxx
12
ダウンタウンの番組の放送作家としての印象が強い倉本美津留について書かれた一冊ですが、関西のバラエティ番組のちょっとした歴史も知る事ができ楽しめた。これからも予想外の面白い番組をどんどん作っていって欲しい!2016/07/05
imagine
6
天才放送作家、倉本美津留の評伝。それを認識しづらいタイトルが惜しいが、生い立ちから頭角を表すまでを丁寧に辿っている。倉本さんは予定調和を徹底的に避け、未だ見ぬ領域に挑む熱血漢。松本人志と出逢う以前から積み上げてきた数々の破天荒な実績は驚異的。著者の倉本に対するスタンスが、成功した者への称賛に堕することなく、元来の優しい人柄に重きを置いている点が心地よい。2017/02/22
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
6
これは胸熱な生み出すことへの意欲。読み出してからタイトルに違和感があったのだけど、笑いじゃなくてええやん?なんで笑いやの?と。が、板尾の発言で納得。ドキュメンタリーというのはありのままを発信するのではなくて、あくまで発信側の視線に基づくものだ、ということは森達也が言ってたことだったと記憶してるけど、怒りと同じく笑いというのは人が制御できない感情、それを引き起こすためにドキュメントとしての素材と、それを調理する側の「こういうものを作りたい」という意欲は不可欠。2016/08/14




