出版社内容情報
不屈の精神と、非暴力という知略でインドを独立に導いたマハトマ・ガンディー。
実はガンディーには、困難にある人を言葉の力で鼓舞する、したたかな"言葉の人"としての顔、
さらに、人間性のない科学や利益第一の暮らしに異議を唱えた、近代文明のラディカルな批判者としての顔があった。
その言葉は、まるで今の日本の状況を予見していたかごとく、力強く、奥深く、私たちの胸に迫ってくる。
今こそ、半世紀の時を超えて語りかける導きの言葉に、耳を澄まそう。
ガンディーが残した珠玉の言葉、170編。
本書より
「自然はときに残酷な暴力となって、人々に降りかかる。
けれどもあらゆる出来事には意味があると考えるなら、
わたしたちは自然の猛威さえからも、目をそらさずに何かを学び、
救いの道を探るべきではないだろうか。」
「人間が行うことで完全なものなどない。
機械が人間のコントロールからはずれ、暴走したとしたら、
いったい誰にそれが止められるのか。」
「運命はわたしたちがつくるものである。
いまからでも遅くない。
いまをどう生きるかで、未来が決まる。」
内容説明
ガンディーには今の世の中が見えていたのか―。インド独立の父、ガンディーが残した導きの言葉が今、胸を打つ。「恐れるな、道はひらける。」珠玉の言葉170編。
目次
打ち砕かれた心のために
暴力にさらされた世界
非暴力への道
捨てることから始めよう
近代文明の悪から離れて
道徳なき経済はいらない
農村に帰ろう
手仕事のある簡素な暮らし
健やかな体であるために
幸せを求める心のために
愛と死について
いま、この社会を変えるために
著者等紹介
ガンディー,マハトマ[ガンディー,マハトマ][Gandhi,Mohandas Karamchand]
1869年、英国植民地時代のインド、現在のグジャラート州ポールバンダルで官吏の息子として生まれる。本名モーハンダース・カラムチャンド・ガンディー。英国に留学したのち、弁護士となる。93年南アフリカに渡り、現地でインド人労働者に対する人種差別に抗議して平等権獲得闘争を指導。1915年、インドに帰国。第一次世界大戦後、英国の弾圧が強まるなか、国民会議派の指導者となり、非暴力・非協力による抵抗運動を開始。たびたび逮捕・投獄されながらも、47年にインド独立を果たす
浅井幹雄[アサイミキオ]
1949年生まれ。東洋大学二部文学部仏教学科在籍中に、宗教学者・山折哲雄氏の導きで日本山妙法寺藤井日達聖人と出会う。74年、インドに渡り、カリンガ仏舎利塔で出家。ガンディーが南無妙法蓮華経を唱え始めた本拠地ワルダにて、「サルボダヤ(すべての興隆)」理想社会建設、仏法に基づく日印文化交流にあたる。現在、ワルダ仏舎利塔主任。(社)日印サルボダヤ校友会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おたま
Gummo
壱萬参仟縁
kazu_1984
Naoki Kato