内容説明
終戦前後の昭和天皇の葛藤を赤裸々に描いたロシア映画『太陽』。世界各国で絶賛されながら日本公開が危ぶまれた、この作品の全貌がついに明らかに!アレクサンドル・ソクーロフ監督へのロング・インタヴュー、初公開のシノプシスに加え、識者たちが読み解く『太陽』、そして昭和天皇―。
目次
映画『太陽』シノプシス
映画『太陽』をめぐって―
解説 歴史のラディカルな「個的還元」に向けて 対話の後に―
ソクーロフの最新作『太陽』のこと
『太陽』にいたるまで
ヒロヒトが感覚している
太陽とマンガっち
無垢な子供としての天皇
ソクーロフの視点
『太陽』をどう観るか
映画における天皇の表象
映画・テレビドラマに登場した主な皇族とその配役
『太陽』と日本のあいだ―映画におけるインターナショナルな倫理
偶像破壊的ヒューマニズムと歴史表象における「もう一つの生」
神話生成、「メタヒストリー」、そしてソクーロフの『太陽』
なぜ日本人には『太陽』が撮れないのか
昭和天皇はこう撮れ!
ゲームの継続
ソクーロフの“リアル”
機械仕掛けの『太陽』
水面に、ひとつの小さな輝き
希求したのはくれない太陽だった
『太陽』のここがおかしい!
「あ、そう」の力
鋏を以って煙を切れるか
昭和天皇とその時代
著者等紹介
ソクーロフ,アレクサンドル[ソクーロフ,アレクサンドル][Sokurov,Aleksander]
1951年、イルクーツク生まれ。ゴーリキー大学卒業後、モスクワ国立映画学校で学ぶ。1986年のペレストロイカまで、彼のすべての作品はことごとく公開禁止処分を受けていた。90年代以降、世界中でその評価が高まっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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