マルクスの使いみち

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784778310103
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報

資本本主義、グローバリズム、市場原理主義、マルクス主義、下流社会……。このなかに嫌いなものがあれば、ぜひマルクスをお使いください。
マルクス主義の資本主義批判に何らかの意義、正しさのあることを直観しながら、他方において知的体系としてのマルクス主義の正統性喪失に途方にくれている人々に、新しいマルクスの使いみちを提案する、人文系へタレ中流インテリのためのマルクス再入門。

内容説明

人文系ヘタレ中流インテリのためのマルクス再入門。

目次

はじめに(稲葉振一郎)
第1章 『解体と再生』その後
第2章 搾取と不平等
第3章 公正と正義
『たたかいの朝』(吉原直毅)
地上の自由へ―名だたるものを追って、氷ばかりつかんで(松尾匡)
あとがきにかえて―それでは、ケインジアン(そしてマネタリスト)とは何か?(稲葉振一郎)

著者等紹介

稲葉振一郎[イナバシンイチロウ]
1963年東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学経済学部助教授、モナシュ大学日本研究センター客員研究員などを経て、明治学院大学社会学部教授(社会倫理学)

松尾匡[マツオタダス]
1964年石川県生まれ。金沢大学経済学部卒業。神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。久留米大学経済学部教授(理論経済学)

吉原直毅[ヨシハラナオキ]
1967年新潟県生まれ。北海道大学経済学部卒業。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了(博士:経済学)。大阪大学社会経済研究所助手、北海道大学大学院経済学研究科助教授、イェール大学政治学部客員研究員などを経て、一橋大学経済研究所助教授(理論経済学、厚生経済学、数理マルクス経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

1
雲の上の人々のお話会って感じでした…。2013/04/10

aquirax_k

1
コメント難しいな…マルクス再評価する必要がどこにあるの?というのが一番の感想。

ハンギ

0
細かいところの議論が多くて、全体観の提示がなかったと思う。いろいろ刺激にはなりました。稲葉振一郎さんはマルクス主義者ではなくて、ケインジアンのようですが、あとの2人はマルクス主義経済学者らしかった。前半で塩沢由典さんやスラッファ主義者が断罪されているのだけど、そこを攻撃しなくてもよかったのになと思う。最近、塩沢さんの本を読んだばかりなので、理解がちょっとずれている印象を持った。マルクス主義とはいっても、政治的共産主義とは一線を画している。少なくとも、日本共産党的な理解ではなかったようだ。2013/10/25

katashin86

0
射程は広いがやや雑然とした対談形式で、体系的とは言いづらく、新古典派をはじめとする現代で主流の社会科学学派との対比が強調された内容。けっきょくマルクスをどう使えばいいのか、と思いつつ、また他の本を読もうとなる点で導入の役割にはなる一冊。2020/08/01

たぬき

0
題に即しておらず、新古典派の話がほとんど。2018/05/03

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