内容説明
「農」をデータ化し、経営戦略を考える/生産管理アプリ開発でデータを共有する/3つの戦略で利益を生み出す/マーケットを客観視するフェルミ推定を知る/ストーリー戦略で販路拡大!/リードタイムを意識したオペレーションを取り入れる/WBSでプロジェクトを管理する/パターン化とレビューでコストダウン戦略を立てる/コストとベースラインを算出する/問題は「そもそも発生している」と捉える/思考停止を呼ぶワード「なるほど」を避ける/緊急的回避のための販売方法を考察してみる/農業ビジネスにイノベーションを!「スマートリスクコントロール」とは…「農業経営」をどのように組み立てるべきかにテーマを絞り、論点を整理した。
目次
序章 農業ビジネスと出合うまで
第1章 経営基盤をつくる
第2章 経営戦略をたてる
第3章 工程を管理する
第4章 人を育てる
第5章 リスクを管理する
終章 これからの農業ビジネス
著者等紹介
鎌田佳秋[カマタヨシアキ]
1970年生まれ。ニューヨーク州立大学で経営学を学び、卒業後は音楽業界、ビール業界を経験した。40歳のときに農業生産法人を立ち上げ、現在は株式会社ブレインワークスにて、事業プロデューサーとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zag2
26
別に農業をやろうという訳ではないのだが、なんとなく気になって手に取ってみた一冊。まったく農業とは縁のない世界にいた人が40歳で農業を起業した経験をもとに書かれているが、起業からいきなり黒字化し増収増益を続けた様子。農業を、経営という観点から捉え、データやITなどを駆使しながら業として成功させた様子がたいへん興味深い。農業に限らず、その業界の常識を疑うところから、新たな道が開けるのかなと思う。いろんな意味で有意義な本だった。2022/02/26
Go Extreme
2
農業ビジネスと出合うまで 経営基盤をつくる:農地の確保 土壌の改良 用水の確保 雑草対策 害虫対策 獣害対策 経営戦略をたてる:データ化 生産管理アプリ開発 3つの戦略 ポートフォリオ フェルミ推定 ストーリー戦略 工程を管理する:リードタイム・オペレーション WBS パターン化とレビュー コストとベースライン 常識を疑う テクノロジー導入 人を育てる:問題はそもそも発生している なぜ→気づき→確認 思考停止←なるほど ×属人的評価 リスクを管理する:環境調査×農業 リスクヘッジ これからの農業ビジネス2021/04/18
こぶーち
1
30の理由とあるが、理由ではなく著者が工夫したことだった この発想はなかったと勉強になる部分がある一方、この取組みにどのくらいの人時間をかけてやってどの程度の利益効果があったのかなどのファクトが薄く、優先度や効果に対する腹落ち感が薄かった。この本を読んでも再現性が乏しいと感じる。著者の取組みを列挙しているならばもう少しファクトに触れてほしかった。 体験農園で一年かけて70数品目を作付してデータを取るところは参考になった2021/07/29
おふみ
0
元々農業に全く関係ない人だからこその発想が多いのかなと感じた。また、学生の頃から商売をしていたという他の分野での経験も大いに役に立っていたのだと思った。多品種や、農地分散によってリスクを分散するのは大切だと思う。2022/10/30