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内容説明
奴隷市で売られ「神の愛し子」として聖職者に犯された過去をもつアシュは、偽聖職者として人を欺いて暮らしていた。ある日、絶滅したはずの聖獣の卵を拾い、生まれた仔にサージと名付け、育てることを選択する。純粋なサージを育てる生活のなかで彼の存在は唯一無二となる。人型にもなれるサージは美丈夫に成長した。性を知らなかったはずの思春期の彼がアシュに乗りかかり「アシュが欲しい」と迫ってきて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
27
聖職者達に奴隷として売られ、慰み者となった美しいアシュ。司祭を騙し偽巡礼者として逃亡中に手に入れた絶滅したはずの聖獣の仔。サージと名付け大切に育て…美しいファンタジー!2021/02/14
きょん
26
絶滅したといわれている聖獣・サージ×元性奴隷・アシュ。貧民窟で生まれ、奴隷として司祭たちの慰み者にされながらも賢く立ち回り逃げ出すアシュの逞しさが素晴らしい。生きるために偽聖職者として人を欺きながら暮らす中で、サージの卵を拾い、彼を育てる事が人生の目標になっていくのが、愛情のある人生を生き直すことにも繋がっているんだろうな。後半人を助けて重傷を負ったアシュとサージの会話は涙なしでは読めませんでした。2021/03/09
beniko
11
聖職者たちの性奴隷だった過去を持つアシュと、アシュに拾われ育てられた幻の聖獣・サージ。怒りを生きるエネルギーにして境遇に屈しなかったアシュが、聖都での祭礼の日にとった行動が尊い。アシュの言う「おまえは俺の唯一だ」はすごい愛情だと思う。それをサージはちゃんと受け取っていて、アシュを守るための怒りには躊躇がなく、死を前にしてさえ全く揺るぎない。いつも陽気なサージが、アシュが笑ったといって涙をこぼす。サージとアシュの互いへの深く強い愛情に感動・感涙。司祭たちの末路も含め、素晴らしいハッピーエンドでした。2021/03/27
cicoppe
8
面白かった。サージがアシュを介護するシーンは涙なしでは読めませんでした。表紙も素敵でした。 読みながら六青さんのモフモフシリーズをチラチラ思い出してしまったのはま 私だけかな? 2021/05/19
にむー
8
ファンタジー。 素晴らしかった。特に後半が、せつないけれどとても良かった‼️ これは読むべき、と思う。 挿し絵もストーリーに合っていて、最高。2021/02/28