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内容説明
俺には運命の相手がいる―。ついにその人が現れたという知らせに琳也は、幼い頃に祖父が教えてくれた異界―異形たちが住む常夏の「島」へと渡る。期待していたのは可愛い嫁。だが、そこにいたのは精悍な男だった。戸惑う琳也は、不機嫌丸出しの男・剛毅に元の世界に戻る方法を教えろと詰め寄られ、躯まで奪われてしまう。こんな奴とやっていくなんて無理!と思ったものの、剛毅が作ってくれた飯は涙が出るほどおいしくて―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のこ
24
お好きな方にはごめんなさい。読後感は消化不良以外のなにものもないというか…。作者様が描きたかったのは、おそらくファンタジーにありがちな、めでたしめでたしで終わるハッピーエンドではなく、このまさに苦味の残るダークなエンディングそのものなのだろうとは思う。思うのだけれど…色々な疑問を置き去りに物語が進み、わかるようでわからないまま終わってしまったような何とも言えないこの置き去り感。本作のような不思議ファンタジーの味わいは、私のような理屈っぽい人間には合わないことだけはわかった。2018/09/13
しましまこ
24
ひゃ~。夢の中楽園も成瀬先生にかかると病み感半端ないよ。2018/08/12
マシュ
17
琳也が扉を開くと、そこは全くの異世界。小さい頃から異世界で飯屋をしているおじいちゃんの元を行き来していたが、人間社会で馴染めず異世界で運命の人と……と思ったら異世界で待っていた運命の相手は攻撃的な男だった。でもどんどん惹かれていって、2人で飯屋を開いてラブラブめでたし的なBL展開と思いきや、意外とダークで仄暗い。神様って?おじいちゃんって?っていう疑問があれよあれよと湧いてくる中急転直下でバスン!とハッピーエンド。ふわふわしてそうで暗いストーリーと仄めかすエンディングで面白かった。2020/02/12
えびぷり
12
GW本棚整理/作家さん買い。購入時に一度読んだのだけどうまく噛み砕けず、再読。平成最後の読書でした。二度読んでもとらえどころがない不思議なお話。エピローグでの神さまの種明かしにぞわっ…とした。この作家さんはそういうのが上手い。そして伊東七つ生さんの挿し絵がすごく美しい。2019/05/01
tanya
12
作家買い。お話の展開があちこちで、ちょっと困惑が・・。攻様の現実的な考え方に納得がいくと言うか、琳也が能天気すぎる。半分こっち側になっていても考え方が甘い。神様?が怖い。これからどうやっていくのか見たかったかも。楽しいのと困惑とで読み終えました。2018/09/01