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内容説明
小説家の相葉佑季は中学の同級生、沖津和臣と暮らしている。カズオミは家族の愛を知らずに育った佑季を決して否定しない大事な存在だ。触れられない、体温も感じられない当時の幼いままの、佑季が作り出した幻だったけど…。それは過去、沖津にこっぴどく振られた佑季には心の均衡を保つためにどうしても必要だった。そんな中、約十年ぶりに沖津が現れ同居を迫られる。カズオミの存在を説明出来ない佑季は回避したかったのだが…。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
このん
27
(2014年5月1日3686)無理矢理再会もの?祐季は小説家。幻想でカズオミと言う人物を作り出し話しかけたり慰められたりして自分の世界に閉じ籠って過ごしている。ある日、カズオミの本物の沖津和臣が祐季を訪ねて来た。和臣は転勤してきたが住む所が無いので祐季の所に置いて欲しい、と言う。祐季は中学生の時に和臣に告白し『気持ち悪い』と振られていた。和臣を受け入れられない祐季の素直でない突っ張ねる様な話し方も、和臣の強引さも最後まで受け入れられなかった。和臣が中学時代からすると変わり過ぎ。祐季の義母との関わりも未熟。2014/05/01
きょん
16
うむむ、前半の攻めの強引さと北沢さんの俺様的な絵の相乗効果ですっかりイメージが出来上がってしまい、虚勢を張ってると言われてもなかなか納得できなかったのが残念。あと、どうにも非常識で無責任な受の父にはどこかで野垂れ死んでて欲しかったかも。2013/12/09
楓
13
幻影を作り出してしまった過程にもうちょっと説得力があったらなー。確かに面白い発想ではあると思うんだけど。それと和臣。中学生の頃と10年後の今のギャップがありすぎて、「気持ち悪い」の真相にもそんなタマじゃねーだろ!とツッコミを入れたくなるほど。かなりギャップがありすぎて少しついていけなかった。それに中学生の頃の和臣の方が魅力的だったのでそれもあって今の和臣を受け入れ難く・・。2014/01/22
usamomo
12
今回も不思議系のお話でした。う~ん!悪くはないんだけれどイマイチすっきりしない感じでした。読ませ感はすごくあって、結構展開的には面白いんだけれど、溺愛していたカズオミが意外にあっさりと消えてしまったのがちょっと残念。あの母親の存在はかなり苦手でした。攻めの傲慢というか上から的、どうしたら佑季の中に入っていける?と悩んではいるんだろうけれど、ああいう感じは好きなキャラではなかった。でも育ったね~!可愛かったカズオミが真逆の性格容姿になってびっくりです。でも私は牧村の方が良かったな~。2013/11/21
ロェント
10
うーん…。正直もやもやします。まずカズオミはあんなにサクッと消えてしまって良かったのか。というか何気に受けもてすぎ。一方の攻めも成長するのは分かるけど、性格は元のままで良かったのでは。そして何よりも受けのトラウマの根本は、攻めに振られたことではなくて、家族にあるように思えてしまいました。なのにそこは結局深くは描かれないという…。全体的に悪くはないのですが、正直なところ個人的にはツボにははまりませんでした。2013/11/19