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内容説明
絵画修復士の藍原有理のもとに、エストラーダ王国から大きな仕事が舞い込む。そこは、かつて有理が愛し、けれどやむなく捨てた男がいる国だ。依頼を断り切れずエストラーダに渡った有理を待ち受けていたのは、世継ぎでありながら国民の嫌われ者である問題児、マクシミリアン王子―五年前、身分を隠して有理と愛し合った青年だった。憎しみと変わらぬ愛情をぶつけてくる彼を、もう一度拒まなければならない有理は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たべもも
26
★★★☆☆。イラスト・作家買い。積本崩し。攻めの王子の執着ぶりはなかなか好みだったけど、受けが離れてからも好きだったと思っている割に切なさが感じられなかったです。後半の素直に気持ちをぶつけたのも急過ぎて感動もなく…。最後の最後は可愛らしい終わり方で微笑ましかったけど、全体的にはチグハグな印象でした。2014/11/16
SAY
16
何か色々物足りないとかとかありましたが、イラスト綺麗~♪とw要は攻めが子供っぽくて・・・という印象。2013/04/07
楓
16
再会モノですね。受けが攻めから離れた理由が最初はそれで諦めちゃうの?と思ったけれど、普通に考えると怖くなって当たり前ですよね。王子が強引で自分を振った受けちゃんに半ば復讐して閉じこめたり無体なことをするのかと思ったら・・・全然違った。むしろワンコ的で。マックスにお小遣いをあげるのを楽しみにしていた・・・という有理が微笑ましい。彼に対しての国民感情が結局はこじれたままなのは残念かな。でも二人が幸せならばいいのか。2013/02/22
きょん
14
初めのほうで自分の腕に拘る事ですべてを捨てて愛に殉じられない受にも自分の特権を行使する攻めにも感情移入できなくて複雑な気持ちで読んでたんだけど、其々の背景が次第に明らかになってくるにつれ、職業に対する真剣な気持ちや立場に対する葛藤が読み応えあり、面白かった。王子をひもとして養うってそれはそれで男の本懐かもね。2013/02/22
ミル婆
13
タイトルからして傲慢で腹黒王子かとおもいきや、ワケアリ血統書付きのわんこ王子だった。奇しくも先日も読んだばかりの絵画修復士という受けの職業は細かい職人芸好きの己にはとても魅力的。少々王子が浅慮で残念な攻めではあるもののこの鬱陶しさは犬らしくて好き。物語としては手に手を取ってまでの道筋を楽しめた。アルフォンスがちょいと気になる。2013/02/25