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内容説明
職業不明、だらしなくて子供の世話もできないやもめ男、しかしイケメン―それが最上恭哉の隣人・兵藤健吾だ。真面目で神経質な恭哉は兵藤のような男は大嫌いなのだが、たまたま家から閉め出された息子の凛太郎を保護したのがきっかけで、近所付き合いをするはめになる。隣人以上の関係になるつもりはなかったのに、恋人とひどい別れ方をしたばかりの恭哉は、兵藤の軽薄な誘いに乗って彼と寝てしまい…。
著者等紹介
石原ひな子[イシハラヒナコ]
東京都出身。6月7日生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タビサ
43
子持ちの小説家・兵頭×隣に住む会社員・恭哉。最初の兵頭の印象が悪過ぎ。後に彼が何故そんなに凛太郎を放置する結果になってたのか分るけど、それを知ってもアレは酷い。恭哉に出会わなかったら、ずーっと凛太郎はあのままだったのかと思うと悲しくなる。凛太郎が可愛いです。大人の都合で振り回されてるからあんなに手のかからない(大人の感情を読み取る)健気な子になってしまってたのかとお思うと切ない。恭哉も不倫は絶対嫌だと言いきる、きちんとした美人さんで好感度◎。だらしない兵頭も息子を可愛がるし、自覚も出てきたから良かった。 2016/06/29
リリー
13
恋人と別れた夜、なぜかマンションの隣家の子供・凛太郎の面倒を見ることになったゲイの恭哉。父親は容姿は良いもののタバコ臭く、極めてだらしない作家・兵藤。その尻拭いをするうち、凛太郎の可愛さに芽生えていく。おまけに容姿だけは好みの兵藤からベッドに誘われて…⁉︎今まで読んだ子持ちBLで、1番可愛い子供☆ネグレクトだった兵藤のそばにいて、さよくもまぁこんなに可愛い凛太郎くんが出来上がったこと…小さいころ良い子だった反動で後にグレないか心配です。でも大きくなってからの凛太郎vs兵藤×恭哉も見てみたいな♪2016/04/19
あまね
11
子持ちなのに生活力のない攻め兵藤と失恋したばかりのサラリーマン恭哉。全体的に甘めな王道路線。後半のすれ違いは少し切なくもあって、家族愛が描かれているので微笑ましく読めるお話でした。ゲイ故に子供に触れてこなかった恭哉が子供の凛太郎に愛しさを感じるところも、恭哉に影響されてちゃんとしたパパになろうと努力する兵藤にも好感が持てましたし、二人の仲を取り持ってくれている凛太郎が健気で可愛くて悶えました(笑)普段は子供っぽいのに実は男前で優しい兵藤としっかりものだけど地雷を抱えた恭哉のバランスも良かったです。2013/08/18
りんご☆
10
読了2015/06/28
SoRa@脱☆積読本
10
噂に違わず凛太郎がすっごく可愛い!兵藤は、凛との間にできてしまった距離を自前の不器用さや仕事のことも手伝って、立ち止ったままだったのだな、と思いました。普段なら恭哉と兵藤の一足飛びな関係の始まりにあわあわしながら読み進めただろうけど、それ以上に凛が恭哉に少しずつ心を開いて懐いていく様子の方に思わずどきどき(笑)。恭哉と兵藤の関係も嫌いじゃないんだけど、十年後、ライバルのお父さんを持ち前のピュアさ(本人自覚済みのため実際は腹黒、しかも恭哉は全く気付かない)で攻める凛を応援したいなー← 2012/02/29