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内容説明
アルディビル王国の王族の愛妾だった母の死後、芳澤悠斗は召使いの身分に落とされ酷い扱いを受けていた。難題を言いつけられ途方に暮れていたある日、悠斗は身分の高そうな男ジャラールに声をかけられる。彼は主人の情報と引き換えに屋敷から逃がしてくれるという。密会を重ねるうちに悠斗はやさしいジャラールに惹かれ愛し合うようになるが、主人の謀叛の証拠を渡した日以来、彼と連絡がとれなくなってしまい―。商業未発表のSSを同時収録。
著者等紹介
いとう由貴[イトウユキ]
静岡県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そらねこ
24
定番といえば定番の薄幸受けの王子攻め。しかしアラブだけど王子様は優しかった♡ こういうの読みたくてのチョイスだったので楽しくサラッと読了。2018/06/11
嵩実
11
ムムム…。私はどうも、愛してるだのなんだの言って、弱い立場にいる受け受けしい受けに簡単に手を出しちゃう、王子様攻めがダメなよう。過去に途中挫折した本も、元患者に手を出す医者攻めだっなー。今回はもう、食い気と色気で、痛々しい受けを釣り上げて早々に手を出し、危険なミッションはそのままに、窮地に陥っても後手後手な王子攻めに納得がいかんかったとです。受けが心配で心配で最後まで読んじゃったけど。まぁ、食べ物には生涯困らないようなのでそこは安心ですが。2017/06/01
de sang-froid
11
389BL。⑤母の再婚でアルディビルのハムダーンの屋敷に住む悠斗(右)は、母の死後虐げられる日々を送る中、ジャラール(左)という親切な男に会う。シリーズもの?カプごとに書き分けられているのでこれ一冊でもO.K.序盤は児童労働、孤児、虐待と、悲劇オンパレード。しかし、「生クリームの真珠」に到っては、『いつまでやっとんじゃー!』と、突っ込みたくなるくらい平和でした。めでたしめでたし。 2013/01/03
わにこ
7
このシリーズで優しい王子様は新鮮(笑) 不幸な境遇の健気受けが、これまたシリーズには珍しく何度か貞操の危機にあうので、まさか攻め以外のご無体があるのかとドキドキハラハラしてしまう。なかなか幸せになれない受けが可哀相で切なくてキュンとくるし、非日常のシンデレラストーリーに浸れるので大好きなお話でした。2011/07/05
IENEKO
6
アラブのシンデレラで人魚姫なお伽噺。悠斗はとても可哀想な目にあっていますが、個人的には最も嫌な虐待、性的虐待はギリギリセーフだったので(またBLではこの仕打ちが本当に多いんだよなぁ)王子様の救いの手を安心して待っていられました。ところで、物語が大変盛り上がっている場面で、攻の名前が「じゃラール」となっている個所が1か所だけありました。平仮名になるだけでいきなり大間抜けなイメージに変身するってすごいな。2011/05/16