内容説明
知っているようで意外と知らない“有名国”のリアルな実情!かの地の人々と目線を同じくしたモンゴル研究の第一人者が、実情があまり知られていない国の魅力あふれる姿を熱く描く。―興味深い写真も多数収録。
目次
第1章 モンゴルというところ
第2章 街に生きる
第3章 草原に生きる
第4章 タイガに生きる
第5章 アルタイ山脈に生きる
第6章 共に生きる
著者等紹介
西村幹也[ニシムラミキヤ]
1966年5月31日東京都に生まれる。現在、北海道羊蹄山麓にて森暮らし。東京外国語大学モンゴル語科卒業。同大学地域文化研究科博士前期課程修了。総合研究大学院大学博士後期課程中退。中華人民共和国内モンゴル自治区内蒙古師範大学(1991年1~7月)、モンゴル国国立民族大学(1992~1993年)、モンゴル国国立外国語大学(1997~1998年)に留学。専門は「文化人類学・宗教人類学」、研究分野は「モンゴル地域のシャーマニズム」「近現代におけるトナカイ飼育民ツァータンの生活変化」他。現場側からの視点に常に立ちたいと願い、フィールドワークを続けている。2008年に「NPO法人北方アジア文化交流センター・しゃがぁ」を立ち上げ、様々な文化交流活動や情報発信を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Riopapa
7
身近にモンゴル人学生がいて、モンゴル人の講演も聞いたことはあるが、国自体には全くなじみがない。中国やカザフスタンとの複雑な関係も全く知らなかった。もう少し勉強してみたい。2018/07/24
ととろ
3
モンゴル人留学生との話題づくりとして。モンゴル人の大部分は草原地帯に暮らす「牧民」なのだと先入観を持っていたが、社会主義体制の崩壊とともに都市化が進み、現在では人口の三分の一以上が首都ウランバートルに暮らし、「牧民」の暮らしを知らない人々が大多数なんだとか。筆者は草原地帯を中心に長年に渡ってモンゴル各地で牧民の暮らしを体験し、モンゴルの文化を身を以て味わった。その日に会った人とは二度と会えないかも知れない。そんな暮らしの中にいる彼らには、日本人以上に”一期一会”という言葉が相応しいと感じた。2010/06/15